“占いギャザリング”で作家の木内昇さんと

サビアン研究会主宰のSUGARさんとの

対談を視聴してさっそく読んだ本『占』。

木内昇さんは女性ですが、占いに依存する

女性、自ら占う女性などなどを通して

恋する女ごころ、幸せを人と比べる女ごころと

占いの機微を描いてとても秀逸な作品でした。

 

占星術をやっているというと

宗教をやってるんじゃないか

と警戒されたり

悩みがあるからでは?

とうがった見方をする方が

よくいらっしゃいます。

何もいわないのに

「頼っている人ってバカみたい」

とか、したり顔で

「統計学でしょ?」

と言う人も。

 

めんどくさいから、そういう表情を見たり

発言を聞くと、曖昧にモゴモゴ言ったり

ニヤニヤして話題を変えてしまいます。

 

相変わらず西洋占星術の沼にはまって

いますが、なぜこれほどまでに惹かれる

のかと考えてみると

 

SUGARさんの言葉によれば

世の中には単純で明確に割り切れることは

数少なく、不確かな中を歩んでいく

 

 

だから占星術の天体配置図(チャート)は

道案内になる自分の取説だと感じています。

そして惑星は自分を効果的に活かして

いくためのツール。

それを使うタイミングなどを知ることが

できるのではないかと...不確かなりに。

 

で、私の場合はそこを入り口にして詩歌の

感性とか、太古から変わらぬ人の心

時代によって変わる価値観や、それが反映

している事象を通して、再び自分に向き合い

気づかずに自分を縛っている枠組みは何か

見ていく事が楽しいのですよ。

 

ある意味、自分の解体につぐ解体。

そして過去の失敗とか寄り道とか傷が

自分のチャートを読んでいくうちに

きれいに回収されていって、一筋の道

が見え、それらが無意味でも失敗でも

ないと感じるオセロ的な逆転。

 

これは自分しかできない作業だし

わからない感覚だし、ましてやスピにありがちな

「引き寄せの法則」だとか無理くりポジティブ

シンキングにくくるのとは一味違うもの。

倫理とか哲学のジャンルかもしれないと

思うのです。