ウチダ先生と安田登さんという能楽師との

対談本です。

ウチダ先生は思想家ですが、武術の道場も

開いていらっしゃいます。

 

身体性と精神性は、どのように結びつくのか興味が

あったので、読み始めました。

 

これがとても面白い!
孔子儒学の祖jとして知られていますが

漢字の泰斗、白川静さんの漢字解釈を杖に

『論語』を紐解くくと、これまでまったく想像もしなかった

異界への扉がぽっかり開いているのです。

どこでもドアも、ある意味同じようなものか(笑)

 

で、こちらも読み始めました。

対談相手であるヤスダ先生の著作です。

 

10年ほど前に能のテクストである謡曲集を

読んだ時期がありました。

 

能は幽界とこの世の境目で起きる出来事。

当時は、それの明確な捉えどころがわからず

落とし込めないモヤモヤ感がありました。

 

 

この本の始まりで、ヤスダ先生が台湾の学生の前で

能を演じたとき、ある女学生が

「自分の孤独を見つめる」ことを語り始めた...という

エピソードから、今の日本人に重要なのは孤独である

ことの勇気と、ヤスダ先生は導いていく。

 

ううむ。

響くなぁ....。

 

自分と向き合う、そして葛藤や孤独を見つめる。

そして、それらを受け入れる。

シテはこの作業をワキの力を借りて、裡に収めていく。

 

それは現代でいえば、クライエントとカウンセラーの

関係に置き換えられるのかも。

 

このテーマ、広がり過ぎちゃうので、気が向いたら

後日に。