最古の貨幣

最古の「地鎮具」、藤原宮跡から出土…富本銭入り須恵器

藤原宮跡から出土した須恵器。注ぎ口には富本銭が見える



 日本最初の本格的都城、奈良県橿原市の藤原京(694~710年)の宮殿だった藤原宮跡で、最古の貨幣・富本銭(ふほんせん)9枚や水晶などの入った須恵器が出土し、奈良文化財研究所が29日、発表した。

 「日本書紀」に記された藤原宮造営の地鎮祭で埋められたとみられる。宮殿で見つかった国内最古の「地鎮具」で、律令国家の祭祀(さいし)の実態を考えるうえで極めて重要な資料となる。

 宮殿の中枢施設、大極殿院の南門から西に続く回廊の下に、注ぎ口が付いた須恵器の平瓶(ひらか)(高さ13・8センチ、最大径20・2センチ)が埋めら れていた。1か所で富本銭の完成品が9枚出土したのは最多で、注ぎ口に栓のように詰まっていた。さびて固まっていたが、エックス線CTスキャンなどで文字 が読み取れる。