■デビューするまでの苦労話

Q:『銀河の危機』を観て、初めてジェシカ・ファンになる人たちのためにあなたの生い立ち、どうして女優になったのかなど教えてください。

5歳の時から漠然と女優になりたいって思っていたの。11歳のときにタレント・コンテストに参加する機会があってね。優勝者は、フォト・セッションの機会が与えられて演劇スクールへの入学、その終了後にはエージェントやプロデューサーにも紹介してもらえる、というコンテストだった。そうしたら1500人ほどの候補者の中から優勝者に選ばれたの。

当初は、8か月かけて演劇スクールへ通う、っていうプログラムだったんだけど11歳のわたしは、本当の学校に通わないとならなかったから、演劇スクールをすべて夏休みに詰め込むことにしたの! 連日8時間授業で、休みなく通ったわ。私、意思が固かったみたい(笑)。だけどうちは、あまりお金がない家庭だったから、バイトして自分の移動にかかるガソリン代を稼いだりしたわ。それでも3か月ぐらいごとにパパが、「ママもそろそろ働きに出ないといけないのにオマエを送迎しているから何もできない。うちは共働きじゃないとやっていけない家庭なんだよ」って言うの。パパは元軍人だったんだけど、そのころにはもう退役していたから家計が結構大変だったみたい。「学校でもいい成績を取らないと演技をやらせないよ」とも言われていたから、勉強も仕事も両方がんばったわ。

Q:気合いが入ってたんですね~!

そうなの。あと、すぐ俳優業に入ったから、ロケ先に来てくれる家庭教師を付けて春休みも夏休みもなく勉強して、16歳で高校を卒業したわ。出番のないとき、待ち時間はどうせヒマだから勉強でもするか……って(笑)。あと、高校を終わらせることで法律上大人としての役を取れるようになったの。大体、やりがいのある役柄は大人の俳優向けが多かったから。自分に対して18歳まで猶予を与えることにしたわ。それまでに大きな仕事を手にできなければ、大学へ進むってね。それで、17歳になった時に1100人の候補者の中から選ばれて、ジェームズ・キャメロン製作のTVシリーズ『ダーク・エンジェル』の役をもらえることになったの。それで今に至っているわけ。

Q:今回は来日がキャンセルになって残念でしたね。

日本は以前に何回か行ったことがあってとても好きな所だから本当に残念。前に行ったときにすごく楽しかったし。つい先日『The Eye』(トム・クルーズが製作する香港映画のリメイク版)の撮影が終了して、中4日しか休みがなくて、来週の月曜から マイク・マイヤーズと共演する『Love Guru』(原題)の撮影に入るの。4日間じゃ来日するにはあまりに忙し過ぎるっていうことで今回は泣く泣く行かないことになってしまったの。



■地球の現状に気付いてほしい

Q:最近、俳優さんの中にも環境保護などに力を入れたりして、仕事の外でも活躍している人たちがいますが、ジェシカは俳優業のほか、どんなことに興味がありますか?

恵まれない地域の公立学校の有り方にとても興味があるの。例えばそういう学校をもっと環境とフレンドリーにして、もっと自然のエネルギーを活用できれば、長い目で見て教育予算をもっと有意義な方向に使えると思うのよ。子どもたちに、今から地球の状態を知ってもらう。もっと大きな視野で、ものごとを見る目を育ててあげたい。

Q:今回の『銀河の危機』では、さりげなく環境問題に触れていたような気がします。

そのとおりよ。現在地球は実際にピンチに立たされていると思う。映画で比喩されているけど、地球は今資源を搾取されまくって干からびつつあるのよ。この映画を観て、大人が気付いてくれるかは別としても、子どもたちは映画に隠された意図をなんとなく察してくれるんじゃないかと思うの。子どもって賢いもの。

Q:最後に日本のファンに一言!

『ファンタスティック・フォー: 銀河の危機』を楽しんでね! スー・ストームは個人的に大好きだし、また演じられたら、と思っているわ。この作品は、作っていてとても楽しかったし、皆さんにもエンジョイして欲しいと思っているの。

インタビュールームに入ったとたん、自ら「ハロー!」と明るく声を掛けてきた彼女はやはり超カワイかった! その日の彼女の服装は、オフホワイトのトップにダークブラウンのスーツ、髪の色もブロンドからダークブラウンになっており、大人のムード。お父さんが元・軍人のしっかりした家庭で育てられたせいか、とてもしっかりした聡明な女性という印象を受けた。映画での華やかでお嬢様的な印象とは打って変わって、結構苦労人的なところもある真の努力家ということが判明。ますます応援したくなる人柄だった。

(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX
『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』は9月21日より日劇1ほか全国公開