◆夢を買った北条政子
北条政子は、鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻ですが、妻になれたのは、政子が幸運な夢を買ったためだという話が残っています。
北条政子は、3人姉妹の長女で、非常に賢い子でした。ある日、すぐ下の妹が夢を見ました。高い峰に登り、左右の袂に日と月を入れ、橘(たちばな)の三つの実の付いた枝を頭上に置く、という夢です。
政子は妹からその夢の話を聞くと、「それは恐ろしい夢よ。私が買い取って災難の身代わりになってあげる」と鏡と着物で夢を売るように持ちかけます。妹は、前から欲しかった鏡をもらって喜びました。
妹を騙して、大吉夢を自分のものとした政子は、やがて頼朝の妻、将軍の妻となります。でも、いくらなんでも悪い夢を、わざわざ物を出して買うというのはおかしな話ですよね。騙される妹も妹だと思います(笑)
政子よりも妹の方が美しく、源頼朝は妹の方に気持ちが傾いていたのですが、突然「あまり美しすぎるのはわざわいの元だ」と言い出して、政子の方を愛するようになったと言われています。
