ビタミンEが発見されて以来、E欠乏動物においては多種多様のE欠乏症状が確認されてきました。しかし、E欠乏により障害をうける臓器は、動物種によって異なることが知られています。
動物種によるビタミンE欠乏
| 組織 |
E欠乏症状・障害 |
動物種 |
| 筋肉 |
骨格筋 |
壊死性筋症 |
サル、イヌ、ラット、ウサギ他 |
| 心筋 |
壊死性筋症 |
ブタ、イヌ、ラット、ウサギ他 |
| 砂のう |
壊死性筋症 |
ターキー |
| 生殖器 |
胎盤 |
胎児死・吸収 |
ブタ、マウス、ラット、チキン他 |
| 子宮 |
リポフスチン沈着 |
ラット |
| こう丸 |
上皮変形 |
サル、ブタ、ラット、ウサギ、イヌ他 |
| 消化器 |
腸 |
リポフスチン沈着 |
イヌ |
| 胃 |
胃癌 |
ブタ |
| 脂肪組織 |
リポフスチン沈着 |
ブタ、マウス、ラット他 |
| 肝臓 |
壊死 |
ブタ、ラット、マウス |
| 血管系 |
血管 |
滲出性病変 |
チキン、ターキー他 |
| 赤血球 |
貧血 |
サル、ブタ、ラット他 |
| 溶血 |
サル、ラット、チキン |
| 血小板 |
増加 |
ラット |
| 眼 |
 |
白内障 |
ターキー、ウサギ他 |
| 神経系 |
脳 |
脳軟化 |
チキン |
| 神経 |
軸索異常 |
サル、ラット、イヌ他 |
保田浩ら:活性酸素・フリーラジカル,3(5),575(1992)より改変
ヒトによるビタミンE欠乏
ヒトにおいては、無  -リポ蛋白血症や脂肪吸収不全患者あるいは最近、肝内のビタミンE転送蛋白遺伝子の異常を認める症例において、運動失調、筋力低下、感覚異常などの神経・筋症状があらわれることが報告され、この神経・筋症状がヒトと動物に共通したE欠乏症状であることが認められてきました。
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