温暖化の世界ではハリケーンが巨大になる




温暖化によって何かが変わり始めている

2004年のレイバーデーの祝日の週末にハリケーン・フランシスが襲来しました。フロリダのベッキー・ウィズスタンドリーさんと夫のクリスさんは自分たちのコンドミニアムから逃げ出すハメになったのです。
2005年の夏、ハリケーン・カトリーナがその驚異的な破壊力で世界中を驚かせました。北米はそれ以前のハリケ

ーンで何度も被害に遭い、そのたびに自分たちの生活を立て直してきたのですが、このような巨大ハリケーンが

人々の生活を完全に破壊することが近年になってより頻繁に起こっています。

2004年の夏遅くに発生したハリケーン・フランシスは、この季節で3番目の大型ハリケーンでした。フロリダの住民は、前出のウィズスタンドリー夫妻のようにハリケーンに備えて食品を備蓄し、窓を防護していたのです。

9月1日に非常事態が宣言され、ウィズスタンドリー夫妻を含む50万人が家をあとにし避難することを余儀なくされ

たのです。15人の死者を出したハリケーン・チャーリーの来襲から2週間もたたないうちに、ハリケーン・フランシス

はウィズスタンドリー夫妻が住むサウス・ハッチンソン・アイランドを襲いました。

「商店も家も全部破壊されました」とウィズスタンドリー夫妻は言います。


すでに変わりはじめている

地球温暖化がハリケーンの多発に関与しているという証拠は増えていくばかりです。より暖かい空気が海水を温め、水蒸気となってハリケーンの成長を助けているのです。

科学者はずいぶん前から温暖化がより強大な嵐を引き起こすと予想していました。ここで問題になるのは「次のより強力なハリケーンの到着はいつか?」と「どれぐらいの強大さか?」です。

この2年間に発表された科学者の報告によると「もうすでに強大さは増している」「それも頻繁に襲来する」というのが答えです。

2007年に発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)による報告に集約されるように北大西洋の巨大ハリケーンの発生数は「熱帯の海水の表面温度の上昇と合致する」ということです。
2005年のMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究結果によると、ここ30年間で熱帯性低気圧による破壊力の可能性は2倍に膨らんでいます。破壊力の拡大と海水の表面温度の上昇は相互関係があり、温暖化もそれに関与していると見られています。

ジョージア工科大学は1970年以来カテゴリー4から5のハリケーンの数は2倍になっているという研究結果を出しました。

ハリケーン・アンドリュー、チャーリー、フランシスなどによってすべてを失った何千というアメリカ人たちにとっては、自分たちの経験が上記の研究報告の確たる証拠となっています。