コレステロール

動脈硬化、コレステロール、食事療法、運動療法等、専門医による高脂血症の解説、健康管理チェック。

動脈硬化はなぜこわい?

日本人の死因の順位において、1981年以来第一位を占めているのは悪性新生物(がん)です。続く第二位、第三位には心疾患、脳血管疾患と、いわゆる「動脈硬化性疾患」が並びますが、両者を合計すると、第一位に肉薄する死亡率を示します。このうち心疾患による死亡自体は、治療手段の進歩により近年では、横ばい状態に転じていますが、狭心症や心筋梗塞の患者数は増加が推測されます。
高齢化社会にあって、動脈硬化性疾患の予防は重要なテーマとなっています。
動脈硬化がもたらす心疾患の代表は狭心症、心筋梗塞(冠動脈疾患)、同じく脳血管疾患の代表は脳梗塞です。

日本人の死因順位 平成14年 人口動態統計より



順位 死因 死亡率
(人口10万対)
第1位 悪性新生物 241.5
第2位 心疾患 120.9
第3位 脳血管疾患 102.8
第4位 肺炎 69.3
第5位 不慮の事故 30.6


冠動脈疾患の危険因子

多くの調査の結果、冠動脈疾患が起きる原因は一様ではないことがわかりました。
高コレステロール血症、高血圧症、糖尿病、喫煙、遺伝、加齢をはじめ、実に多くの要因が関係していることが明らかになっています。その中でも「最大の危険因子」といわれているのが高コレステロール血症です。欧米でも、わが国独自の調査でも、血清コレステロール値が高いほど冠動脈疾患にかかる危険率が高くなることが報告されています。







日本人の血中コレステロール値は増えている!

冠動脈疾患にかかる率は欧米で非常に高く、早くから問題となっていました。とくにアメリカでは国民のコレステロールを下げるための国家的な努力の結果、男女ともに血清コレステロール値は年を追うごとに減少しています。これに対しわが国では男女ともに増加が顕著であり、とくに女性の値はいまやアメリカ人の男女の値を超えているのです。







変わりゆく日本人の食生活

日本における食料事情は戦後激変し、いつでもどこでも食べ物が手に入るといっても過言ではないでしょう。
日本人のエネルギー摂取量を栄養素別にみたところ、脂質は1955年には7.5%に過ぎなかったのに、2000年には26.5%となっています。
脂肪の適正比率は25%といわれますが、年齢別にみると、20歳~50歳では、適正比率を超えていることが特筆されます。