スポーツカーの代名詞、ポルシェ911にビッグパワーのターボエンジンと、それに耐えうる強力なシャシーを与えたモデル。
911と言えばリアエンジンの後輪駆動が伝統とされているが、ターボは先々代モデルからトラクションに優れる4WDを採用している。





高性能をアピールしないさり気なさ

インテリアのデザインは基本的にノーマルの911と変わらない。
一部の素材が違ったり、5連メーターの中央にさり気なく「turbo」というレタリングがあったり、メーター内のディスプレイにブースト圧を表示できるぐらいで、あまりの変化のなさに拍子抜けするほど。
これは911のインテリアがもともと完成しているからというのもあるが、これみよがしに高性能をアピールすることを好しとしないポルシェの哲学によるものだろう。





最新技術を採用し驚愕のハイパワーを達成

最新の911ターボに搭載されるツインターボエンジンには、VTGと呼ばれる新技術が採用されている。
簡単に言うと、低回転時と高回転時でターボの特性を変更するもので、回転が低い時はレスポンスに優れる小さいタービンの特性を、回転が高い時はハイパワーを可能とする大きなタービンの特性を実現するシステムだ。
これにより先代型より60馬力アップの480馬力を、ドライバビリティを損なうことなく達成しているのである。





進化した4WDでさらなるトラクションを

911ターボの4WDシステムは、カレラ4や先代型のターボに採用されているビスカスカップリング式から電子制御式のマルチプレートクラッチを備えるタイプに進化している。
ビスカス式が前後輪の回転差に応じて作動するのに対し、このシステムは各種の車載センサーから読み取った走行条件に反応して作動する。
より積極的に、より細かく前後輪へのトルク配分を行ない、ツインターボのハイパワーを余すことなく路面に伝えてくれる

【スペック】

グレード

Porsche 911Turbo

エンジンタイプ

水平対向6気筒(4バルブ)ツインターボ

メーカー希望小売価格

¥18,160,000(消費税込み)

総排気量(cc)

3,600

全長/全幅/全高(mm)

4,450/1,850/1,300

最高出力【kW(PS)/rpm】

353(480)/6,000

車両重量(kg)

1,580

最大トルク【N・m(kg・m)/rpm】

620/1,950-5,000

乗車定員(名)

4