<松坂大輔>米から帰国 「トータルでいい話ができた」

2006年11月21日(火) 18時

 米大リーグ、レッドソックスとの契約交渉の準備などのため渡米していた西武・松坂大輔投手(26)が21日、帰国した。
 6日間の米国滞在中には代理人のスコット・ボラス氏と契約交渉の打ち合わせをしたほか、自主トレ施設の見学などを精力的にこなした。成田空港の到着ゲートで取材に応じた松坂は、最も印象に残ったというレッドソックスのフランコナ監督らとの会食については「トータルでいい話ができた」と語った。
 強行日程と約12時間のフライトでさすがに疲れた様子。しかし、到着ロビーで多くのファンの出迎えを受けると、表情を緩める場面も見られた。
松井秀、松坂、宮里藍が帰国
写真説明 松井秀、松坂、宮里藍が帰国

プロ野球の松井秀喜(米大リーグ・ヤンキース、写真右)、松坂大輔(西武、同左)、女子プロゴルフの宮里藍(同中央)の3選手が、それぞれ米国から帰国し、元気な姿を見せた(21日、成田空港)
(時事通信社)20時21分更新

<松井秀喜>米から帰国 松坂との来季の対戦を心待ちに

2006年11月21日(火) 21時

 米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手(32)が21日、帰国した。レッドソックス入りが確実な西武・松坂との来季の対戦について「いい試合ができればいいと思う」と、今から心待ちにしている様子だった。今季は5月に左手首を骨折し、51試合の出場で打率3割2厘、8本塁打、29打点と不本意な成績に終わった。

 
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Rソックス監督、GM、オーナーが松坂詣で

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)19日】約60億円の応札額で西武・松坂大輔投手(26)の独占交渉権を得たレッドソックスのジョン・ヘンリー・オーナー(57)ら球団首脳が、空路6時間かけて“松坂詣で”に来ていたことが、明らかになった。交渉開始にあたり松坂側とレ軍側が18日に夕食会を行ったもの。入団交渉前にオーナーが選手に会いに行くのさえ異例なのに、ボストンに住む同オーナーがロサンゼルスまでわざわざ出向いたのは前代未聞の出来事。“ウルトラVIP待遇”での歓迎ぶりで、松坂のレ軍入りは時間の問題となった。

 松坂は19日、代理人のスコット・ボラス氏にプレゼントされた形で、米プロバスケットボールリーグ(NBA)の試合を、コート横最前列の“VIP席”で観戦した。大リーグ入り前に、セレブな夜を過ごしたが、実はその前夜には、さらにビッグな夜を過ごしていた。

 「ボストンのオーナーとかGMとか監督に会って、食事する機会がありました。(今回の渡米中の出来事で)これが一番自分の中でも驚いたんですけど…」松坂は観戦後、衝撃の事実を口にした。レ軍のヘンリー・オーナー、エプスタインGMそしてフランコーナ監督とともに前夜、夕食をともにしていたのだ。

 60億円の大枚をはたき独占交渉権を得たレ軍。その発表となった14日の時点で、エプスタインGMは「一日も早く、ボストンで会いたい」と話していたが、松坂のボストン入りを待つどころか、ヘンリー・オーナーを筆頭に、ロスまでわざわざ会いに行った形だ。

 ボストンはニューヨークより北の東海岸に位置し、西海岸のロスまでは約4200キロ。飛行機で6時間かかる場所だ。日本からシンガポールに飛ぶのと同じだけの距離を、ボストン在住のオーナーやGMが動いたことになる。

 ボラス氏は「夕食を囲んでのミーティングで、お互いが自己紹介をした形。交渉を始める前の、みんなが同席した、いい話し合いになった」と話した。GMがお目当て選手の獲得に“選手詣で”することは、03年にレ軍に移籍したシリング投手、04年にメッツに移籍したベルトラン外野手ら、前例はある。しかし、オーナーが、契約どころか交渉を始める前の“顔合わせ”にわざわざ参加するのは、大リーグでも前代未聞だ。

 もちろんレ軍の熱意は伝わるが“交渉は交渉”の大リーグ・スタイルはすでに松坂に浸透。「(交渉は12月15日まで)期間があると思うので、のんびりやってもらっていいと思います」自身が希望する条件などを含め、交渉はボラス氏にすべて任せている。今日帰国 4泊6日の滞在を終え、20日(日本時間21日)に帰国する松坂。「だんだん自分がメジャーリーガーになるための道が近くなってきてると感じました。いい形でこちらに来られたらいい。楽しみです」まさに“VIP”らしい余裕の笑顔を見せた松坂。これからしばらくは日本で、レ軍の入団発表での再渡米を待つ日々を過ごす。

 ◆ジョン・ヘンリー(John Henry)1949年9月14日、米イリノイ州生まれ。57歳。1981年に投資会社を設立。野球界には88年アストロズ3Aのトゥーソン・トロス(当時)の経営に参加し、92年から98年まではヤンキースのパートナー・オーナーとしてフロントの一員として名を連ねていた。99年にフロリダ・マーリンズを買収。01年、マ軍を売却、投資家グループを組織しRソックスを、大リーグ史上最高額の6億6000万ドル(当時のレートで約851億円)で買収した。

 ◆NBA観戦中ヒヤリ NBA観戦中に、松坂が一瞬ヒヤリとする場面があった。レイカーズ対ブルズ戦で、ボールをキャッチするべく勢い余ったブルズの選手が、コート横最前列の松坂の座る“VIP席”に突っ込んでくるハプニングが発生。ボラス社の日本代表である佐藤氏が身を乗り出して防御した。「僕は大丈夫でしたが、佐藤さんが足を踏まれました」と松坂は胸をなで下ろした。「(NBA観戦は)2回目でしたけど、すごく楽しかった」と今渡米のラストナイトを堪能した様子だ。 11月21日10時