バレーボール世界選手権(毎日新聞社など後援)の第15回女子大会第2日は1日、東京・代々木第1体育館など4会場で1次ラウンド12試合を行った。前夜の台湾戦で敗れ、黒星スタートとなったA組の日本は、世界ランク33位のコスタリカにストレート勝ちし、今大会初勝利。高橋みゆき(NEC)、荒木(東レ)らのサーブで主導権を握り、小山(久光製薬)、木村(東レ)の攻撃も機能して2セット連取した日本は、第3セットも荒木のブロックなどで立ち上がりから7連続得点して流れをつかみ、そのまま押し切った。
同組の台湾はケニアに、ポーランドは韓国を降し、それぞれ2勝目を挙げた。その他の組ではブラジル、ロシア、中国が順当に2連勝。初日に前回覇者のイタリアを破ったセルビア・モンテネグロも世界ランク5位のキューバに勝って2勝目を挙げ、イタリアはペルーにストレート勝ちした。
◇最後まで油断見せず
国際経験の乏しいコスタリカを相手に、日本は最後まで油断を見せずに快勝した。ショックの残る台湾戦での敗戦から1日でプレーを、そして何より気持ちを立て直した。
第1セット最初のプレー。小山がスパイクレシーブを上げ、菅山(JT)がアンダーでトスを上げる。高橋みゆきがレフトから難しい体勢で打ったスパイクは、ネットの上を左から右へと転がり、相手コートにポトリ。ラッキーな先制点になった。しかし、吹っ切れたような笑顔が日本チームに広がった。
主将の竹下(JT)はセッターとして、「みんなに(まんべんなく)トスを上げることを心がけた」という。コート上の選手が程よくボールに触れ、得点を挙げることでチームを覆っていた過度の緊張と、前夜の敗戦ショックは消えた。竹下は「みんなに笑顔が戻った」と安どした。
特に、台湾戦で硬さが目立った小山は、気持ちよくバックアタックを打ち込んだ。試合前の練習では柳本監督自らがトスを上げて個人練習。「みんなから『思い切りやればいいんだ』という自信をもらった。恥ずかしいプレーをしたのに、またコートに立てて感謝の気持ちでいっぱい」と話して頭をかいた。
上位進出に向けたライバルとの対戦はまだ先。ブロックやサーブレシーブの課題は残り、大勝に浮かれる状況ではない。しかし、この1勝をチームにとっての、いいきっかけにしたい
昨日の敗戦から一転、予選ラウンド第2戦の対コスタリカ戦は3-0の快勝で、日本が今大会初勝利を挙げた。
第1セットは荒木絵里香(東レ)、高橋みゆき(NEC)、木村沙織(東レ)のサービスエースや相手のミスなどで、25-9と一方的な展開で日本が先制。第2セットも第1セット同様に荒木の連続サービスエース、高橋の4本のサービスエースなどで7連続得点を挙げるなど、完全に日本のペースで試合が進み、最後は竹下佳江(JT)が体をひねりながらフェイントを決め、25-11で連取する。 第3セットも勢いが途絶えることはなく、立ち上がりから荒木の活躍などで7連続得点を挙げ、7―0と大きくリードする。3セット連続となる高橋のサービスエースに加え、リベロの菅山かおる(JT)も随所で好レシーブを連発。まさに攻守が一体となり、最後は荒木のブロックで25-14。日本は3-0のストレート勝ちを収めた。
圧勝とも言える世界選手権初勝利にキャプテンの竹下は「情けない試合をしてしまったにもかかわらず、たくさんの人が応援してくれる喜びを力にして戦った」と、声援に後押しを受けての初白星を振り返った。