日本涙の銀、スペインに勝った/シンクロ
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日本が執念で2つ目の銀メダルを獲得した。チームのテクニカルルーティン(TR)でライバルのスペインに並ばれたが、フリールーティン(FR)で競り勝った。原田早穂(23)が入水時に足を滑らすアクシデントを乗り越え、合計97・750をマーク。フリーコンビネーションに次ぐ銀メダルでスペインと同数に持ち込み、開催国の面目を保った。来年3月の世界選手権、08年北京五輪に向けてし烈な争いが続く。ロシアは4種目すべてを制した。
採点を告げられている間、感極まった8人の顔がゆがんでいた。予想以上の好得点に、泣き崩れるのを必死に我慢した。スペインを0・150点差でかわして銀メダルが決まった瞬間、あふれる涙が止まらなくなった。
アクシデントを乗り越えて、ライバルを破った。午前のTRで並ばれ、勝負をかけた新しいFRの入水時。原田が足を滑らせて右太ももの裂傷を負った。リフトを担ぐ主力だけに演技を止められない。そのまま水に飛び込み、しっかり演技を続けた。「焦ったが、みんながうまく支えてくれて、それから痛みも感じなかった」。2度の高いリフトも乱れることはなかった。
最後は開催国の意地しかなかった。ソロ、五輪種目のデュエットでスペインに敗れ、土俵際に追い込まれていた。最終日に何とか盛り返して、金子シンクロ委員長は「彼女たちもスペインに勝てると思っていなかったはず。最後に信念、執念、執着心が出た」と興奮気味に話した。
五輪種目のチームで、銀メダルを守ったのは大きい。しかし世界選手権、北京五輪を考えると、決して明るい状況ではない。女王ロシアにまったくかなわない。スペインとの差はほとんどない。金子委員長は選手、演技構成の見直しを宣言。この日観戦した音楽家の平尾昌晃氏にも、曲を相談する。10月末にロシアで初の賞金大会に参加した後、12月のアジア大会に出場。その後は世界選手権に向けて、メンバー選考会を行う。90年代生まれの若手もトライする予定。国内の競争も、さらに激しくなる。
9月18日9時56分更新
シンクロ フォトギャラりー

