サッカー日本代表


【日本・イエメン】オシムジャパンのカギを握る闘莉王(左)=新潟スタジアムで16日


 サッカー・アジアカップ予選A組の第2戦でFIFAランク125位のイエメンに辛勝した日本代表。DFラインを束ねた浦和の闘莉王(トゥーリオ)は、2試合連続で無失点に抑えて面目は保ったが、得点への強い意欲は空回りする結果に終わり、「大事に行き過ぎたかも知れない。ゴールの難しさを感じた」と喜び半分だった。

 前半のテンポの遅いパス回しをオシム監督は「各駅停車(の電車)のようだった」と酷評した。「思った以上に暑くて動けなかったが、前半はちょっとひど過ぎた。足元へのパスばかりだった」と肩をすくめた闘莉王。試合開始時の気温30度、湿度75%という厳しいコンディションに選手は相当神経質になっていたようだ。

 リスクを冒して攻めるよう指示された後半は、もう一つの顔である“攻撃的DF”に変身。長髪を振り乱してゴール前に攻め上がり、枠をとらえた12分のヘディングシュートを含め、後半はチーム最多のシュート3本を放った。時には強引に映る攻撃参加を危ぶむ声も根強いが、イエメン戦では守備的中盤の鈴木か阿部がスペースに入り、バランスを維持した。

 クリアしたボールが相手への絶好のパスになるなどまだ荒削りな面もみられる。オシム監督も一目置く身体能力の高さとハートの強さを生かしつつ、プレーの精度や安定感を高めていくか。チームの底上げのためには、闘莉王のさらなるレベルアップが欠かせない。

 (最終更新時間 8月17日 11時50分)