2006年06月05日


南海地震に備えろ 高知新港で防災訓練



 南海地震を想定した大掛かりな総合防災訓練「防災フェスタin高知2006」が4日、高知市仁井田の高知新港で行われた。陸・海・空の各自衛隊がそろって参加するなど、県や市、民間企業など58団体、約1400人が救助、復旧訓練に取り組んだ。

 県防災会議と同市防災会議の主催。港周辺には約2000人が見学に集まった。

 訓練は「四国沖を震源とするマグニチュード(M)8・4の巨大地震が発生し、市内の家屋が多数倒壊、津波により電気などのライフラインが切断された」ことを想定。午前8時半から、被災地に踏み入れる県警トライアルバイク隊や、航空自衛隊F15イーグル戦闘機による上空からの情報収集などでスタートした。

 県警や市消防隊員らが倒壊家屋や土砂に埋没した車両にチェーンソーで穴を開け、閉じ込められた人を救助。医療救助所でトリアージ(緊急・重症度に応じた優先順位の判定)に当たった医師は「本番は病院の選別など、スムーズにいかないことがほとんど。消防などと連携を密にして」と、意識を高めるよう参加者に呼び掛けた。

 隣のエリアでは、四国電力やNTTなどによる電線の復旧作業や、ガス引き込み管の修理作業などを実施。家屋火災の鎮火には三里小学校児童らによるバケツリレーが行われ、子どもらは「早く早く」と声を掛け合った。

 揺れを体験する車や救助犬と触れ合えるコーナー、海上保安庁の大型巡視船「せっつ」の艦内公開も。家族で見学していた同市内の男性は「子どもはヘリや船に大喜びだったが、私たちは災害に備えないと」と話していた。

 【写真説明】約1400人が参加し、倒壊家屋からの救助訓練などが行われた(高知新港)