美ら海水族館 美ら海水族館 自然学習の場にしたい 豊かな黒潮の海をほうふつさせる「沖縄美ら海水族館」が一日、本部町の国営海洋博覧会記念公園にオープンした。 拡大画像 複数のジンベエザメやマンタ(オニイトマキエイ)などの巨大魚が泳ぎ、沖縄近海で見ることができる数種類のマグロ、カツオ、ガーラ(シマアジ)、タマンなど一万六千匹が群れをなす大水槽は壮観である。そこには私たちの沖縄と亜熱帯から熱帯に広がる豊饒(ほうじょう)の海の生き物の姿があり、自然学習の場になる。 浅い海から深海へと移りゆく海洋生物の変化についても見る者の興味をひくよう工夫されており、子どもから大人まで楽しめる展示内容だ。 新水族館の魅力について内田詮三館長は「ジンベエザメとマンタの複数飼育」と話している。 魚類では世界最大の大きさに成長するジンベエザメとマンタを複数で飼うことは難しいといわれてきた。同館の試みは世界でもまれで、世界中の注目と期待を集めている。同時にそれを成し得る施設として、水族館を訪れる子どもたちにも大きな夢を与えるのではないか。 水族館で見る沖縄の海の豊かさ。 これは、とりもなおさず私たちが守るべき自然であり、共生していかなければならない海の生き物の世界だ。 埋め立てが進み、残された護岸も消波ブロックなどで環境が変化、イノーや岸辺の生態系が変わってきたといわれる。豊かであるはずの海の生物が水族館でしか見ることができなくなるとしたら不幸な出来事というしかない。 陸上の環境の変化を海の生物は敏感に察知し、たとえわずかであれ海の相を変えるといわれる。人工的に吐き出された二酸化酸素によって海水温が上昇、それがさんご礁の白化につながったのは一つの例だろう。 護岸工事や埋め立て、赤土の流出で危機的状況にあるといわれる沖縄の海。その環境を守るために、新しい水族館が有意義な学習の場になることを期待したい。 http://www.kaiyouhaku.com/