全世界でシリーズ累計530万本以上を売上げ、ゲームファンから「『バイオハザード』よりも怖い」と評価されている大ヒットホラーゲームがついに映画化。7月8日に迫った日本公開にあたり、イメージソングには、女優、モデルのほか歌手としても幅広く活躍する土屋アンナが起用された。全編英語詩の情感あふれるロック・チューン「Lovin’ you」は、初となる映画音楽を手掛けるということもあり、彼女自身が書き下ろした。娘を求めて異世界に迷い込む主人公と同様、愛する子を持つ母でもある土屋アンナに、作品、そして音楽について聞いた。(文:村上健一/撮影:畔柳雪子)


――「サイレントヒル」をご覧になっていかがでしたか?

 ぶっちゃけホラーはとても苦手で、(観る前は)怖い映画だと思っていたんだけど、何かすごく惹かれるものがあって。たくさんのメッセージがある「悲しい映画だなぁ」と思いました。

――映画では娘を救うために母親が奮闘しますが、同じ母として共感する部分はありましたか?

 確かにそれはありました。でも、それよりも“人間の汚さ”がすごく見えちゃいましたね。イジメじゃないけれど、ふだんウチらも、誰かが「あの人ダメだよねぇ」って言ったら、みんなでその人を嫌っちゃうことってあるじゃないですか。嫌わてしまった子の悲しさ、そしてそれを守る親……ホラーというよりも、とても悲しいドラマだなと。

――もし、アンナさんがあの街に同じように閉じ込められてしまったら、どうすると思いますか?

 そりゃ子供を助けますよー。怖さなんて感じないと思う。自分は殺されても構わない、自分が守るべき者のためだけに這ってでも子供を捜すと思います。だから、周りも見えなくなっちゃうだろうから、オバケとかどうでもよくなると思う(笑)。

――今回、初となる映画音楽を手がけましたが、「Lovin’ you」はどんなことをイメージして作ったんですか?

 映画を観て、「(私が作りたい音楽と)すごく共通点があるな」って思いました。美しさと悲しさ……私が作りたいのも、激しいんだけど深みがあって、ちゃんと美しさもあるロックだったので、「自分の想いそのままで作れるなって」いう気持ちがありましたね。「Lovin’ you」では美しさについて歌っています。人間だったらみんな「美しかったら、みんなが愛してくれる」と考えると思うんですよ。だから、「きれいになりたい」とか「いい人でいよう」とするんだけど、逆にいえば「美しくなければ、みんなは愛してくれない」という悲しさもありますよね。その辛さも含めて歌ってます。私が常に思っていることが、本当に「サイレントヒル」という映画の中にちゃんと入っていたから、私自身が本気で歌える曲になりました。