フィリピン、死刑再廃止へ 上下両院が法案可決

 【マニラ7日共同】フィリピン国会上下両院は7日の合同委員会で、両院が6日までに可決した死刑廃止法案を調整、一本化して可決した。アロヨ大統領は法案に署名する方針で、発効は確実。約1000人の死刑囚が執行を免れる。仮釈放のない終身刑が最高刑になる。
 大統領は4月に死刑囚を終身刑に減刑すると発表した。しかし、誘拐犯罪の被害者らは「人気低迷の大統領が、死刑制度に反対するキリスト教会の支持を得るための策略」などと批判している。
 キリスト教会は、死刑は犯罪を抑止しないとして反対している。
 フィリピンでは1987年に死刑が廃止されたが、誘拐多発などを受けて90年代前半に復活した。2001年1月に発足したアロヨ政権下では執行例がない。
(共同通信) - 6月7日23時18分更新