厳島神社
厳島神社の社殿群は、潮の満干する浜辺に立てられ、朱色に彩色された姿は、背景となる弥山の緑と調和し、早くから人々の心を魅了してきました。海を前面にしたその開放感は、祭神の包容力を忍ばせます。
こうした地にあるがゆえに、土石流や台風・高潮・落雷などの気象災害と不断の虫喰・風蝕にさらされています。また火災という不幸な事態にも見舞われました。
しかしそのつど、心有る人々によって再建・補修が繰り返され、今私たちは平安末期以来の文物に接することができます。それは社殿が木造であるからこそ可能だったのではないでしょうか。
海と深い緑に囲まれた厳島(宮島)。人間と自然の調和ある営みを物語る神社であり、永遠のやすらぎと希望を与えてくれる神社です。こうした自然・文化遺産を、日本国民ばかりでなく広く人類共有の自然・文化遺産として永遠に享受しあえるよう願うものです
