水俣病の認定基準 国に見直し求める 日本精神神経学会が声明
日本精神神経学会(山内俊雄理事長)は12日、患者の認定をめぐって混乱が続いている水俣病問題について「現行の認定条件は医学的根拠がなく、無用な混乱を与えている」として、基準の見直しを国に求める声明を発表した。
同学会はこれまでも認定基準について「医学的妥当性に欠ける」と主張してきたが、5月1日で公式確認50年を迎えたのを機に、あらためて見解を示した。
声明では、手足の感覚障害と視野狭窄(しやきょうさく)など複数の症状があることを条件とする現行の認定基準を「患者を切り捨てるための判断条件。非科学的で、医学専門家は公正な役割を果たさなかった」と批判。国や熊本県については「医学的根拠に基づき、本来の法的・行政的対応に立ち返ることを望む」と指摘し、未認定の潜在患者の「可能な限りの正当な理解と救援を願う」と訴えている。
認定問題をめぐっては、2004年10月、水俣病関西訴訟最高裁判決が患者の病像を広く解釈する判断を示したが、国は「司法判断と行政の認定業務は別」として認定基準を見直していない。
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