そんなに歳でもないのに、「最近物忘れがひどくなった」

「人の名前が出てこず“アレ、ソレ”などを多用してしまう」


なんてことありませんか?一般的には、20歳を過ぎると

脳の神経細胞は1日に10万個死滅するといわれています。



しかし、脳の老化には大きな個人差があり、みんなが同

様に歳とともに脳が衰えてくるわけではありません。その


証拠に70歳や80歳になってもバイタリティに溢れハツラツ

と日々を送っている方もいれば、若くても覇気がなく脳老

化が進んでしまっている方もいらっしゃいます。



一体、この違いは何によるものなのでしょうか?今回は、

脳研究で第一人者のひとりである児玉光雄先生に“脳の

健康”について、お話をおうかがいしました。

体を鍛えれば、歳をとっても若々しさが保てるように、脳も
鍛えることで老化を防ぐことができるといわれています。つ

まり脳も筋肉と同様で、使わなければ衰える一方なのだそう。では一体、脳の若さを保つためにはどう鍛えればよいのでしょうか。

ご存じのとおり、脳は“右脳”と“左脳”に分かれており、基本的に右脳では「ひらめき(直感)」を、左脳では「論理」を

司っているといわれています。この両者をネットワークのように繋いでいるのが“シナプス”と呼ばれる神経伝達回路。

右脳、左脳をまんべんなく使うことで、このシナプスは活発に働きだします。しかし、私たちが生きるオトナ社会では、

物事を記憶したり数式を使ったりする機会が多いため、知らず知らずのうちに右脳を使用する機会が減り、シナプス

が弱まっている傾向があるのだとか。実は、このシナプスの弱まりは、神経細胞が死滅すること以上に脳老化を進

める要因となっているそうです。そのため、右脳を活発化させシナプスの働きを強めることが、脳を若返らせる近道といえるのです。