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梵語名Cint´malicakra(チンターマニ)・如意宝珠で(チャクラ)・輪宝の意訳である。如意とは如意宝珠の事で輪は輪宝である、如意宝珠を中央に持ち功徳(財宝・福徳・知恵)を施し人々を六道からの苦を救い輪宝(手裏剣の様な輪)を使い煩悩を打破しようとする物質・精神面に功徳を与える菩薩である、名前の由来


である如意宝珠・輪宝の他に蓮華・数珠を複数の手に持ち膝を崩し足の裏を重ねた輪王座を採る。姿形的には多くの形が儀軌に説かれており二臂・四臂・六臂・十臂・十二臂など異像も多い、日本では八世紀頃に広まったとされるが、二臂像と六臂像が普遍的である、ただ一般に 如意輪観音と言われるのは平安時代に


始まる六臂像が主流となり胎蔵界曼荼羅・観音院に在る様に密教系の寺院に多い。奈良時代頃は一面二臂の半跏思惟像を如意輪観音とする信仰があったとも言われ中宮寺・宝菩提院(京都市西京区大原野)の弥勒菩薩像は寺伝よれば如意輪観音とされている。また如意輪観音は六観音の一尊である、六観音とは


浄土信仰と共に中国で生まれたもので大悲観音(千手観音)など六尊を拝んで輪廻から抜け出す手段と考えられた、六観音には救済に赴く六道に夫々の担当があり以下のようになる。・地獄道――聖観音菩薩 ・餓鬼道――千手観音菩薩 ・畜生道――馬頭観音菩薩 ・修羅道――十一面観音菩薩 ・人間界――准


胝観音菩薩 ・天上界――如意輪観音菩薩とされている。中国で信仰された六観音とは天台宗の「摩訶止観」から来ており大悲観音・大慈観音・師子無畏観音・大光普照観音・天人丈夫観音・大梵深遠観音を言われる。 1997年の時点で国宝重文指定の像は34尊あり 坐像22尊 ・半跏像12尊で分布状態は 奈良県


10尊 ・京都府7尊 ・大阪府5尊 ・滋賀県4尊となる。 注1、 如意宝珠 桃の様な形の珠であらゆる願いをかなえてくれる、                              注2、 輪宝 丸い手裏剣で煩悩などを打ち砕く、また古代インドに於ける伝説上の聖王とされる転輪聖王のシンボルとの説もあり、仏像崇 拝が起


こる以前に足跡などと共に崇拝の対象物であった。 注3、 下表の内、中宮寺・宝菩提院は寺伝が如意輪観音の為同型の広隆寺弥勒像と共に重複記載。  注4、 観心寺・室生寺・神咒寺(かんのうじ・西宮市甲山町)の像を 日本三如意輪観音とされる。                                主な如意輪観


音像  表内は国宝   ●印国指定重文         (如意輪観音は観心寺  宝菩提院の二寺 広隆寺 中宮寺は参考)  寺     名 仕                様  時   代  観心寺 (大阪)      木造彩色 坐像六臂像 108,8cm 金堂  平安時代   宝菩提院(京都)   木造   半跏二臂像 


137,2㎝   寺伝如意輪  平安時代  広隆寺  木造   半跏二臂像 84,2cm     弥勒像  隋時代  広隆寺  木造   半跏二臂像 66,4cm    泣き弥勒  白鳳時代  中宮寺  木造   半跏二臂像 87,0cm    寺伝如意輪   飛鳥時代 *宝菩提院―京都西京区大原野、但し勝持寺(大原野春日)瑠 璃光殿に収蔵