しゅみせん (別名・・・聖地カイラス山) 須 弥山(別名:聖地カイラス山)。この山は東経81・20度の位置にあり、ヒマラヤ山系の西半を構成する、標高6714メートルの大雪山である。チベット仏教の大聖地としても名高く、須弥山詣では、全教徒の念願として今もなお、伝えられている。 また、須弥山の北側には一頭の獅子(の岩の彫刻)があり、その口から四方に水を噴出している。この水が一本の川となりインダスの源流となっている。そしてこの源流をつたって流れゆくのが、全長2900キロにも及び、今なお、数億の人々を養い続ける大河インダス(俗に言うインダス川)である。 こ のインダス川の上流に小高い丘があるのだが、ここには570年の歴史を持つ無数の僧院が現存している(図1)。その中でも『天空の僧院』と呼ばれる「ティクセ・ゴンパ」には 釈尊最後の弟子と言われた弥勒菩薩の像(図2)が安置されており、今も仏教文化が最も純粋な形で残されている。 図2:高さ15メートルの
弥勒菩薩の像 図1:カイラス山近辺 仏 教徒にとって最高の山、須弥山。この聖山巡礼は周回52キロを五体投地しながら巡礼するという。この形式で108回巡礼すれば涅槃に入れると伝えられていると言う。小乗仏教から大乗仏教に変遷しつつある今日でさえ、聖残巡礼は息絶々の中、有縁感謝の巡礼が続けられている(右図)。一方、古代インドの仏教界でも須弥山を中心としたひとつの世界として宇宙観があり一仏の教化範囲としての三千大千世界の第一の世界としての考えかたがあった。 思 想的にも壮大な須弥山。この須弥山をたくさんの教徒が巡礼するのだがその巡礼者から見る聖山の北面。その姿はまさにこの世に現れた天然の曼陀羅そのものであるという。

