グローバル・メソッドは、試合とほぼ同じ状況を再現することによって、サッカーで大切な『状況把握』『判断』『実行』の3つをバランスよくトレーニングすることができる方法です。グローバル・メソッドで行われるトレーニングには、すべて自分・相手・味方・スペースという概念があります。そして、いつ・どのタイミングで・何を観て・どこへ動き・どんなプレーをするかという、『状況把握』『判断』『実行』の3つが含まれています。すべてがサッカーの状況に落とし込まれた練習メニューなので、実際の試合で起きる現象が次々に出てきます。実戦に近いため、気を抜くことなく、集中した状態で強度の高いトレーニングが繰り広げられるのです。

■テーマ1 『パスのレベルアップ』



【トレーニングのポイント】
<1.パスの出し手>
●強くパスを出す
パスが弱いと、相手選手に寄せる時間を与えてしまいます。
 
●足元にパスを出すのか、スペースに出すのかを考える
相手選手が近くにいる場合は足元へ。相手選手が近くにいない場合はスペースへ出して、味方選手のスピードを落とさないようにします。
 
<2.パスの受け手>
●ボールを受ける前に、スペースや相手、味方の位置を見る
ボールが動いている間に、周りを見るのは難しい。ボールが来る前は時間に余裕があるので、周囲の状況を把握しやすくなります。
 
●味方がボールを持ったら、パスコースを作る
相手選手の後ろに隠れてしまうと、パスを受けることができません。相手の前か2人の相手の間に入り、パスコースを作ります。
 
●次のプレーに移りやすい身体の向きを作る
ピッチの広い範囲を見て、よりよいパスコースを探すためにも、身体の向きを作ることは大切です。また、ボールが来た方とは遠い足でコントロールすることにより、スムーズにプレーすることができます。
 

■テーマ2 『スペースの認知』

【トレーニングのポイント】
●空いているスペースを認知する
これは「空いているスペースがどこにあるか」を認知するための基本的なトレーニングです。パスを出した後に、人がいないゾーンに動かなくてはいけないので、空いているスペースをみつけるため、周囲を見るようになります。ボールを持っていない選手は、パスを受ける前にどこにスペースがあるかを見ないといけません。それをすることで、ボールを受けてパスをしたあと、すぐにスペースへと動き出すことができます。トレーニングのルールに慣れてくると、パスを出した選手が、空いたスペースに次々に走りこむ連動性が生まれます。
 
●周りを見ることを習慣化
選手がいつ首を振って周囲を見ているのか、注目するといいでしょう。多くの選手はボールばかりを見ていますが、このトレーニングをすることで、周りを見ることが習慣化されるようになります。

■テーマ3 『サポートの意識を高める』


【トレーニングのポイント】
●味方のためにスペースを作る
3人の真ん中でボールを持った選手は、「ボールを運ぶドリブル」の重要性を理解する必要があります。ボールを持っている選手は2人のDFのうち、1人の選手に向かってつっかけます。そうすることによって1人のDFが向かってくるので、スペースが生まれます。ドリブルでつっかけることによってできたスペースを、他の2人がどうやって使うか。それが考えるべきポイントです。
 
●より良いサポートの位置を考える
ボールを持っていない選手は、パスを受けることのできる、より良いサポートの位置を考えながら動きます。その際、攻撃側の両サイドの選手はスピードに乗って攻撃したいからといって、前に行きすぎないこと。前に行きすぎてもいけないし、後ろすぎてもいけません。パスを受けられる適切なポジションを探すことが重要です。
 
●パスは強く出す
ここでも、パスは強く出します。パスが弱いと相手に寄せる時間を与えることになり、味方がプレーしづらくなるからです。

■テーマ4 『コントロール・オリエンタード』


【トレーニングのポイント】
●コントロール・オリエンタードでライン突破
ゲーム形式の中でコントロール・オリエンタード(方向付けたトラップ=次のプレーにつながるコントロール)を身に付けます。コントロール・オリエンタードでラインを突破するのは、どの選手でもOKです。