あのね、

この曲すごくいいの。

高橋幸宏の


精一杯の微笑み


イヤホンで聴いたら

身体中に染み渡るのよ。






♪君は大丈夫
昨日よりも綺麗さ
新しい恋にも
飛び込んで行けるはず


優しすぎる幸宏の歌声。

高音部のちょっと苦しげなところに、

切ない気持ちが増すね。



あの頃のわたしに
聴かせたいわ。


彼氏に別れを告げられて、
生活にも仕事にも、
大きな支障をきたした
あの頃。
失恋で仕事に支障をきたすなんて、
全くプロ意識に欠けてたわって、
時が過ぎてから思う。


仕事帰りに電車に乗れば
パニックを起こして、
途中下車してしまう。


夜になったら高熱が出て、
朝になったら
嘘のように熱が下がる。
そういうのが何日も続く。
だから仕事に行けちゃうw
仕事へ行くときの電車には乗れる謎


そんな中でも、
失恋が理由で
泣くことはなかったから、
辛すぎると涙って出ないものよね
その時に、
幸宏のこの歌聴いたら
ちゃんと泣けたかもな。


この歌、
いつ発表されたのか調べたら
1994年11月。
わたしの酷い失恋は、
1994年3月。


そのころは、
幸宏の音楽から離れてて、 
ちっとも聴いてなかったから、 
知らなかった。


80年代初頭、
YMOでドラム叩きながら
英語で歌う幸宏が
めちゃくちゃカッコよかったけど、
少しずつ
幸宏の音楽の路線が
変わっていくことに、
幼すぎたわたしは
ついて行けてなかったのね。


幸宏が永遠に居なくなって、
いろんなこと思い出しながら、
You Tubeで幸宏の音楽を
あれこれ聴いていたら、
精一杯の微笑みに出会った。





これも、
幸宏が20代で歌っていたものを
60代で歌い直したもの。


こういうしっとりした
幸宏の歌も
とてもいいと思えるぐらいに
わたしも年を重ねたのよね。
それはとても幸せなことだ。


今まで、
自分が愛するアーティストが
この世から居なくなったとき、
その後を追う人たちがいたことが、
何度か問題になってきた。


わたしは
絶対にそんなことはしないけれど、
幸宏がこの世から居なくなったと
知ったときに、

その人たちの気持ちは
とってもわかる

って思ったわ。


それだけ強い喪失感を感じてる。
1月からずっと。


幸宏の
声も歌も風貌も才能も
全部大好きだった。


幸宏は、
思春期の入り口に居た
まだまだ子どもだったわたしが、
初めて憧れた大人の男の人。





この曲で始まるツアーに行ったのよ。 
神戸国際会館。
暗いステージが一気に明るくなって、
幸宏が一曲目のこの曲を
歌い出したときの
カッコ良すぎる衝撃、
今でも覚えてるわ。




もう少し、
幸宏ロスのままでいます。