さて今日は
「不安が強い子は寄り添いすぎたらだめ!
脳のネガティブな反応を和らげるコツ!」
についてです。
起立性調節障害で
不登校になると急に
不安が目立ってくるお子さんが
いらっしゃいます。
それは、
頑張り続けることで
不安を取り除いていたお子さんが、
それができなくなった時に
不安があふれ出た状態です
不安が募ると、
脳のネガティブな反応がどんどん
増していきます。
そうすると理性の脳からの
信号が届きにくくなるので、
不安に対して
ブレーキもきかなくなります。
ですから、
人目を気にして外出をひどく嫌がったり、
車に乗るのを怖がったり、
習い事や塾に行っても
教室の前で不安な気持ちが
あふれ出てパニックになったり…
そんな脳の反応を起こしがちです。
かわいそうに思って寄り添いすぎて
巻き込まれたり、なだめたり、
「大丈夫だよ」と言ったりしても
不安があふれ出た子の脳には
届きません。
理性の脳が抑えられているからです。
特に寄り添いすぎて、
「そうだよね、つらいよね。
悲しいよね。」
と同調しすぎると脳のネガティブな反応が
ますます増していくんです。
もちろん、一旦は
不安を受け止めることは必要なのですが、
そこからの対応で脳の反応は
大きく変わってきます。
ではどうしたらいいか?
それは、次の3つです。
①まずは不安を受け止める
不安の訴えについて
「大丈夫」「考えすぎだよ」
と言ってもお子さんには届きません。
一旦、「そんな気持ちになるんだね」
と受け止めつつ、
気持ちが整理できないときは
代弁しながら気持ちを聞きだします。
「それは〇〇ってことかな?」
「つまりこんな意味?」
そうするとお子さんも本当の
気持ちを整理できます。
②理性を刺激する質問をする
そのうえで、
「それで、あなたはどうしたいの?」
「本当にそう言われたの?」
など思考系に働きかける質問で
理性の脳を働かせてあげましょう。
あるいは論理的に言葉で説明すると
不安が抑えられるお子さんもいます。
自分のお子さんにどの声かけが効くか
試してみてください。
③好きなことをする時間を共有する
好きなことはお子さんの脳をポジティブに
変換してくれます。
不安を和らげ、
幸福感を感じる脳内物質も出ます。
さらにママやパパが
興味関心を示すと
より自信につながり、
高いレベルの満足感を得ることが
できます。
おうちで一緒にゲームしたり、
一緒に出掛けて趣味を楽しんだりすると
お子さんの不安も和らいでいきます。
ぜひ、お子さんの不安に寄り添いすぎずに
心を落ち着かせてあげて、
行動したり、
自分の思いを適切に伝えるすべを
教えてあげてくださいね。
今日はここまでです。