さて今日は

 

「起こさなくていい!

 生活リズムを整えたい

 不登校中学生のためにするべき

 最初のステップ!」

 

についてです。

 

思春期のお子さんが

起立性調節障害になると

朝起きるのが遅くなり、

夜寝る時間がずれ込みますふとん1

 

それを修正しようと、

朝早く何度も起こそうとしたり、

寝る時間を管理しようとしたり

おうちの方も様々な工夫をします。

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ですが、自律神経のバランスを崩した

お子さんはそう簡単に

生活リズムを取り戻しませんネガティブ

 

仮に、真面目過ぎて

大人の指示に忠実に従おうとする

お子さんは頑張って起きようとしますが、

そのプレッシャー

起きられなかった自己嫌悪

ますます自律神経のバランスを崩します。

 

朝、カーテンを開けて、

光を取り入れたり

スキンシップで刺激を与えたり、

好きな音楽を流したり

色々工夫をされると思います。

 

もちろん小さなお子さんなら、

そんな刺激で目を覚ますでしょう。

 

ですが起立性調節障害にまで

なっている思春期のお子さん

それだけでは起きてこないのが現実です。

 

それには様々な要因があります。

 

自律神経のバランスを崩しているので、

朝、交感神経の働きがうまく

いかないこと泣

 

朝日を浴びないため、

セロトニンの分泌が減り、

セロトニンから合成される

メラトニン(入眠を促したり、

免疫に関係する)が正常に

作られないこと。

 

また朝日を浴びるタイミングで

リセットされるはずの体内時計が

リセットされず、周期が25時間のまま

夜に後ろ倒しになること。

 

また、思春期特有の

ホルモンバランスにより

感情コントロールがうまくいかず、

そのうえセロトニンの分泌も少ないので、

不安などが増しやすいこと。

 

起立性調節障害になるお子さんの中に

生まれながらにして不安を感じやすい

お子さんがいて、

特に夜、不安が募りやすいことガーン

 

起立性調節障害による不登校で

自信の低下が起こり、

そのため切り替え力がなくなり

夜のスマホやゲームがやめられないこと

 

さらにはそのブルーライト

メラトニンがうまく働かないこと

 

こんなことが、

生活リズムを狂わせる

原因になっています。

 

朝起きさえすればすべてうまくいく…

 

そうお考えの方は

なんとかして朝起こそうとするのですが、

そもそもエネルギーの落ちたお子さんを

思い通りに動かそうとするのは

無理な話です汗

 

実際に我が家も、

息子の起立性調節障害の時には

 

カーテンを開ける、

好きな洋楽を流す、

身体を起こして枕で支えて座らせる、

身体を揺さぶって刺激する、

処方された薬と水をあさイチで飲ませる、

 

など様々な方法を試しました。

 

ですが、もちろん

そんなことでは息子は起きるようには

なりませんでした。

 

実は、起立性調節障害のお子さんが

起きられるようになるには

サポートの順番が大事なんです。

 

その最初のステップが

自信の回復です合格

 

ここをおろそかにしては、

自分で起きてくることも、

ましてや学校復帰などないのです。

 

自信回復のために

今回お伝えするのは、

「好きなことをさせる」

ということです。

 

お子さんが自分でやりたいということ、

それを休みの間にしっかり

取り組ませましょう。

 

好きなことは、

お子さんの不安を和らげますスター

 

好きなことは行動につながりやすく、

行動することで脳は発達します。

 

また、褒められることも

増えるので自信の回復になります。

 

さらには、自分のやりたいこと、

好きなことを貫くことで、

自分の気持ちを確認する機会になり、

アイデンティティ形成にも役立ちます。

 

このような効果が自律神経のバランスを

整えていきます

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この最初のステップを

おろそかにしていては、

いつまでも起きられるように

なっていきません。

 

この世界は楽しいんだよ。

起きてくるといいことが待っているよ。

 

そんなメッセージをお子さんに

伝えるつもりで、大事なステップを

踏ませてあげてください。

 

その間は、

何時に起きてきてもOKの環境を作り、

起きてきたら、何時であっても

 

「一人で起きられたね」

「昨日よりも15分早いね。」

「今日もおはようの声が聞けて嬉しい!」

「ごはん温めるね。」

 

など肯定の声かけをしましょう。

 

記憶の脳行動の脳は仲良しなので、

いい記憶と結びついた行動

次からハードルが低くなります

 

そうやって「起きること」

成功体験としてインプットされると、

 

「明日は何時に起きる予定?」

 

と聞けば自分で起きてくるように

なります。

 

実際に息子もそうでした。

好きなことを存分にさせるうちに

自分から朝起きてくるように

なりました。

 

最初のうちは遅い時間でも

構いません。

 

是非、好きなことをたくさんさせて、

自律神経のバランス

整えていきましょう。

 

今日はここまでです。

 

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