さて今日は
「不安が強い子の癇癪がおさまる
ママの対応マニュアル!」
のお話です。
起立性調節障害のお子さんの
中には不安が強まって、
時としてパニックになったり
かんしゃくを起こしたりする
お子さんがおられます。
お子さんのそんな感情的な姿に
おうちの方も心が痛み、
どのように対応したらいいか
困惑することがあるでしょう。
起立性調節障害になりやすい
気質をお持ちのお子さんは
もともと不安を感じやすい
脳の特性のお子さんが多いんです。
ですので、
その不安が募ってくると、
理性の脳の働きがおさえこまれ、
ますます不安になってきます。
理性で感情を整理することが
できなくなり、
感情のままに言葉を発したり、
他の人の言葉が届かない状態に。
我が家の長女もそうでした。
それまでは不安が強い子だとは
感じていませんでしたが、
中1ギャップで自信を失ってからは、
不安が強くなり何をいっても
感情的に訴えるだけの日々がありました。
夜になると強くなる不安に
耐えられなくなり泣きながら
感情的に訴える…
そんなときの対応は
実は決まっています。
①パニックになったときに注目するよりも
普段の肯定や運動の機会を増やす。
まず、大事なことは
不安のもとになる脳の反応を
和らげるために、
普段の肯定を増やします。
できて当たり前のことも
口に出して認めてあげましょう。
「歯磨きしたのね」
「自分で起きてきたね」
など言葉で伝えます。
そのほかにも、運動は効果的!
運動は不安を和らげるだけでなく、
睡眠を促したり、
食事が進んだりして、
自律神経を整えるうえでも
ぜひ取り入れてほしいもの。
我が家の娘も
ウォーキングで不安を和らげることが
できました。
②パニック・かんしゃくを起こしたら、
気持ちを吐き出させる。
急に理性の脳が働き始めることは
ありません。
ですので、いきなり
パニック・かんしゃくが
なくなるわけではないんです。
ですが普段の肯定や運動を増やすと
その頻度や程度は軽減してきます。
感情的になっているときは、
大人の言葉は何も脳に届きません。
感情的な反応が落ち着くまで
待つしかありません。
ほかの五感の刺激を入れるのも
効果的なので、
周囲の人がけがをする可能性がなければ、
背中をさすったり、そばにいるだけでも
安心します。
※自己肯定感が上がってからだと、
かんしゃくをスルーするという方法を
とっていきますが、不安の強いうちは
お勧めしません。
③落ち着いたら、
「そう思うんだね」と共感する。
そうやって、落ち着いたら
お子さんの感じていることに
「そう思うんだね」と共感します。
共感するとお子さんは安心して、
おうちの方の意見を聞く姿勢が
できます。
④事実と「お子さんの想像」を分けて
思考を整理する。
不安の強くなったお子さんは、
事実でないことも勝手に想像して
不安を増幅させていきます。
ですので、理性の脳を働かせるための
質問をママの言葉で届けていきます。
「お友達にそう言われたの?」
「その話で事実はどこからどこまで?」
など思考を整理してあげると、
お子さんの頭の中が整理されてきます。
感情的になっているお子さんには
ママの質問が実に効果的。
お子さんの感情に巻き込まれている
場合ではありません。
お子さんが不安な時は
「脳の反応だ」と割り切って、
次の一手を考えて待ちましょう。
お子さんとの距離の取り方を覚えると
だんだんとお子さんが自分で
感情コントロールの術を
覚えてきます。
実際に娘も当時を思い出しては、
「あの時、私、
やばかったよね~。」
と笑い話にするほど冷静に
自己分析できるようになりました。
一旦、自信を取り戻すと、
感情コントロールを覚え、
不安を感じても理性的に
物事を処理できるようになります。
皆さんも不安の強いお子さんの
あらぶった感情をおさえ、
理性でものごとを判断できるように
サポートしてみませんか?