1.起立性調節障害のお子さんが増える2学期

 

2学期は不登校のお子さんが一番増える時期です。

それは1学期にがんばり続けたけど、

失敗体験を積んだお子さんが

夏休みに気力を回復できずに

そのまま2学期に突入し、急にストレスを感じるため笑い泣き

 

また、夏は特に気温が高くなり、血圧が下がりやすいことや

台風による気圧の変動などでも体が影響を受けます。

 

もちろん体質的な要因もありますが、

起立性調節障害のお子さんが身体が回復しても

社会復帰しにくいことを考えると、

根底に発達の問題を抱えているからなんですあせる

 

優しすぎたり、空気を読みすぎたり、頑張りすぎたりする

お子さんが多いのは、脳の特性によるもの。

 

HSC(人一倍敏感なお子さん)や、

ASD(自閉症スペクトラム)のお子さんは周囲の期待に沿おうとしたり

空気を必死で読もうとして周囲に合わせたりして、

日々の生活の中で頑張りすぎています汗

 

それに加えて、感情系の脳が未熟なお子さんだと

自分の気持ちやストレスに気づきにくく対応が遅れ

身体にダイレクトに影響が出てしまうんです。

 

 

2.起立性調節障害のお子さんへの初期対応が大事!

 

では、2学期になり「朝起きられない」「めまい・立ち眩み」

などの症状で学校に行けなくなっているお子さんに対して

どのように対応すればいいのでしょう?

 

起立性調節障害のお子さんは真面目で優しいお子さんが

多くいます。ただでさえ、おうちの方を苦しめている、

学校にさえいけなくなって情けないなど

自信を失っています泣

 

そんなお子さんに、

 

「学校に行きなさい」

「午後からだけでも頑張りなさい」

「せめて勉強くらいはしなさい」

 

などと対応していると、

お子さんはますます自信を失い

気力も低下してしまいますガーン

 

お子さんの発達を考えると

自信の無い状態は伸びていかない状態。

 

それどころかできることまでどんどん

減っていきます。

 

自信の無いお子さんを責め続けていると

イライラ・暴言・暴力・不安など

二次障害も生じやすくなり、

状況は悪化するばかりなんですネガティブ

 

この時期に大事なのは

学校に行くことでも、

勉強だけはしておくことでもなく

「自信を回復する」ことスター

 

このステップを踏んで初めて次のステップに行くことができます。

 

それではどのようにして、自信を回復するステップを踏むとよいのでしょう?

 

3.起立性調節障害のお子さんへの初期対応ワンツーステップ!

 

step1.いいところを見る

 

お子さんのできないところに注目していると

お子さんは自信をますます失うばかり。

 

お子さんのいいところを見る練習をしましょう。

 

そのコツは「当たり前」のことをほめる

 

歯磨き、入浴、朝起きること、

そんなことのすべてが

気力の落ちた状態ではままならなくなるんです。

 

ですから、そういったこともさりげなく

「歯磨きしたんだね」と

ほめてあげましょう。

 

ほめられた行動は定着していき、キープできます。

 

step2.行動させる

 

起立性調節障害になると、行動量が一気に減ります。

実際に体がきつい時期は、仕方がありませんが、

午後から少し楽になったタイミングを

見計らって、行動を促すことが大事びっくりマーク

 

なぜなら、脳の発達には行動することが大きな

役割を果たすから。

 

行動量を徐々に増やすためには、指示が通りやすい

声のかけ方が大事ですグッド!

 

優しく、間をとって、笑顔で話す

お子さんにはお母さんの声が聴きやすくなります。

 

指示に対して動き出したらきちんと

言葉にしてほめ、成功体験として

積み上げていきます花

 

このように、肯定的な声かけをして、行動を促し、

ほめて成功体験にする。

 

このステップを繰り返すことでだんだんと

お子さんが動き出すエネルギーを回復してくるんです。

 

ですので、発達の順番に沿ってサポートすることが

非常に大事だということスター

 

お子さんが起立性調節障害になったら、

対応を間違えず、ぜひ効果のあるサポートを

していただきたいと思います。

 

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最後までお読みいただきありがとございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世