1.空気を読みすぎる頑張り屋のお子さんの「過剰適応」
空気を読みすぎる頑張り屋のお子さんは
自分でも気づかない間に周囲の期待や
自分のこだわりに合わせて過ごし、
ストレスをためがちです
・お母さんにいつも指示を仰ぐ
・喜怒哀楽がない
・優しすぎる
・こだわりが強く頑張りすぎる
・頑張っているけど、頭痛や腹痛をよく訴える
そんなお子さんは「過剰適応」の可能性があります。
周囲の反応や期待に敏感で、
つい頑張ってしまいます
しかも、この状態は周囲の大人からは
なかなか発見しにくいんです。
大人から見ても頑張って成果を出し続ける姿は
頼もしくもあり、つい応援してしまいます。
ですから、なかなかその状態の本質的な問題を
見つけることができません
では、そのまま頑張り続けるとお子さんは
どうなるのでしょうか?
2.「過剰適応」のツケは思春期以降にくる!
そもそも「過剰適応」は周囲からはなかなか気づかれず
支援の手もとどきにくい存在なんです。
そんなお子さんが問題が大きくなるのが思春期です。
思春期は、過剰適応のお子さんにとって問題が
拡大しやすい時期
こういった「いい子タイプ」のお子さんは
まず、発達の問題に気づかれにくく、
発達面の支援が届きにくいんです。
さらに、友人関係も複雑になり、いままで頑張って
合わせていたのにも限界が来ます。
そして、大人から求められるものも高度になり
今まで頑張って成果を出し続けていたのにも
限界がやってくるのです
さらに、思春期は「自分」というものを
確立していく時期。
この時期は一時的に自己中心的になり
自分というものを見つめながら成長していく
時期なんです。
それが、「過剰適応」のお子さんは、
周囲の期待や、自分のこだわりばかりに
振り回されて、「自分の気持ち」に鈍感なんです。
ですからなかなか自分の本当の気持ちやストレスに
気づきにくく、苦しさは増していく一方なので
ますます悩みが深くなります
3.子どもが自分らしく楽しく過ごせるようになるおうちサポート!
そんなお子さんが楽に「自分らしく」過ごせるように
なるには、おうちでのサポートが大事です。
自分の気持ちに鈍感な分、
そこに気づかせるようにアプローチしましょう
まずは、自信の落ちたお子さんにもハードルが低いのは
自分の好きなことをさせること
できれば、お父さんお母さんも一緒になって楽しめると
お子さんもさらに自信がつきます。
「好きなこと」を通して行動量を上げていくことで
お子さんの脳は発達しやすい状態になりますし、
不安が強くなった脳の反応も抑えてくれます。
好きなことをとことんさせることはお子さんが
ほめられる機会も増やしますし、自信を回復するのに
大変有効です
そして「過剰適応」を起こしがちなお子さんにとっては
「自分の好きなことに気づく」ことは
これから「自分」というものを理解していくうえで
特に大事な要素になってくるんです
このように、「過剰適応」のお子さんの
発達の特性を理解し、上手にサポートすることで
お子さんが自分らしい人生を歩むことができるように
なってきます
是非お家でサポートして、お子さんの明るい未来を
作り出しましょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
発達科学コミュニケーション
大下真世