1.不安が強い子の脳の特性

 

皆さんのまわりに不安の強い子はいませんか?

不安の強いお子さんは生まれつきの脳の特性が

あるんです。

 

「扁桃体」と呼ばれるネガティブな感情に

深くかかわる部分の活動が活発だということ。

 

扁桃体の働きが活発だとネガティブな

情報に反応しやすくなります悲しい

 

失敗体験や不安な出来事の積み重ねで

お子さんの扁桃体の反応はますます敏感になります。

 

そんな状態が続くと、見通しが立たないことに

挑戦しなくなったり、行動がストップしてしまいます。

 

何にでも不安が強くなり感情的になったりする状態を

「扁桃体ハイジャック」

と呼びますネガティブ

 

こんな子は理性が働かなくなった状態。

もはや「大丈夫だよ」「心配しすぎだよ」といっても

脳には届きません。

 

2.不安が強い子は理性が働きにくくなる

 

このように、不安が強い子は、理性が働きにくくなります。

 

扁桃体から理性を司る「前頭前野」はネットワークで

つながれていますが、扁桃体から前頭前野へ行く

ネットワークの方が太く、

前頭前野(理性)からのアプローチがどうしても

弱くなります。

 

ですので、不安が強く「扁桃体」が敏感にあらぶった状態では

もはや理性はききにくいんです。

 

そのためにトレーニングで強化していきたいのが

「聴く力」ウインク

 

聴く力は、理解系や思考系、記憶系の脳

連携が密なので、ここを鍛えると「理性」が

育ちます花

 

見通しが立たないことで不安に陥りやすい

不安が強い子は、目でみた情報を

しっかりとらえるチカラも大事ですが、

聴く力も同時に育てておくと

理性の脳が育ち、得た知識や経験によって

扁桃体の活発さを抑えてくれるということが

できるようになってきますスター

 

では具体的にどんな方法でトレーニングすればいいのでしょう?

 

3.理性を育てて「不安」から解放される方法!

 

それにはおうちでのお母さんとの会話が重要です。

 

まずはお母さんの発する言葉が

お子さんに届きやすいものであること。

 

笑顔で優しく肯定的な言葉で話しかけると

お子さんの脳に届きやすくなります。

 

言葉そのものの意味より、非言語情報(表情、口調など)

の方が脳に先に届くので、そこをまずは受け入れやすいものに

していきましょう。

 

そのうえで、お子さんの理解できる言葉

間をおいて話すのが大事ですうさぎ

 

特に記憶にとどめておくのが苦手なおこさんは

矢継ぎ早に話すと忘れてしまいやすく、

記憶に残りません。

 

お子さんの保持できる情報を話してトレーニングすると

記憶にとどめる量を少しずつ増やすことができます。

 

さらに鍛えたいときは、

耳クイズや耳算数など耳からの情報を保持して

理解する力を育てることもできます。

 

いずれにしても楽しくすることが大事ですびっくりマーク

 

楽しい経験はお子さんに定着しやすく、

しかも扁桃体の活発さを和らげてくれるからです合格

 

皆さんも是非お家で「聴く力」を伸ばして、

お子さんの不安を落ち着けてあげませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世