1.1学期の終わりに登校しぶりを始め理由

 

1学期は環境の変化も激しく、クラスや新しい先生・お友だちに

慣れるのに必死ですあせる

 

ゴールデンウィーク明けから緊張が解け

クラスになじめるお子さんと

なじめないまま無理をして過ごしている

お子さんがいます。

 

居心地の悪いまま過ごしているお子さんは少しずつ

学校でネガティブな記憶をため、

ストレスが増した状態ですガーン

 

頑張り屋のお子さんほど無理をして通うので

気づいたときには、取り返しがつかないほどに

ストレスをため込んでいます。

 

そしてとうとうエネルギー切れになり

「登校しぶり」という形であらわれるのです。

 

ではこのようなお子さんに夏休み中に

どう対応したらいいのでしょう?

 

2.夏休みの過ごし方が2学期以降の状態を左右する

 

実はこのようなお子さんは夏休みの過ごし方が

とても重要になってきます。

 

夏休みに1学期の遅れを取り返そうと

最初から「宿題」「夏期講習」など勧めるのはNG!

 

お子さんは学校を連想させる言葉を聞くだけで

嫌な感情が湧きおこっています。

 

不安や拒絶感をいだきやすいということは

「扁桃体」の動きが活発になっているということ。

 

この部分は人間の防衛本能に関わり、

自分の身を守るためにネガティブな感情に反応しやすくなっているのです。

 

ですから、扁桃体が活発に反応している間は

安心感を感じられず、やる気や気力が戻りにくい状態です汗

 

ここを間違って、「宿題だけでもさせておかなければ2学期は本格的に不登校に」

と心配して勉強をさせてしまうとますます扁桃体が敏感になり

不安が強くなって、回復を遅らせてしまうのです。

 

ですから、まずは「扁桃体」の動きを落ち着かせてあげる必要が

あるんです。

 

ではどうしたら、扁桃体の敏感さをやわらげ

安心感を感じながら回復へ導くことができるのでしょう?

 

3.登校しぶりし始めた子の夏休みの過ごし方

 

夏休みに登校しぶりを始めたお子さんの夏休みの

過ごし方のヒントをここでお伝えします。

 

◆要求量を減らす

 

まずは夏休みの部活や宿題。

これは1学期登校しぶりを始めたお子さんに

とっては、かなりのハードルです。

 

「夏休み、少しでも活動してお友だちと一緒に

過ごした方がいい」と決め込まず、お子さんの

意見を聞きながら進めていきましょう。

 

真面目なお子さんは宿題への抵抗感があるにも

関わらず「しなければならない」という思い込み

自分を苦しめ、かんしゃくを起こしたり、ネガティブな

発言が増えたりします。

 

「宿題をしなければ学校にいけない」

 

そう思い込むことの方が、お子さんを追い詰め、

いつまでも不安から抜け出せず、

 

「宿題もできなければ心も休まらない」

 

そんな状態にしてしまいます。

 

まずは学校に事情を話して、宿題を出せない可能性について

親がしっかり話をしましょう合格

 

そのうえで、お子さんにも伝え、宿題プレッシャーから

解放してあげてください。

 

勉強はやる気や気力が回復してから考えるのが

正しい順番ですグッド!

 

学校を休んでいる間も「せめて勉強だけは」

考える親御さんも多いですが、実はこれは

回復を妨げてしまいます。

 

◆好きなこと・楽しいことをする

 

せっかくの夏休みです。

 

お子さんの好きなことや楽しいことをする時間にして

お子さんの「扁桃体」の活発さをやわらげてあげましょう。

 

楽しいことは、気力の落ちたお子さんでも

取り掛かりのハードルを下げて行動に移しやすいですし、

ストレスを緩和し、ほめられる機会も増えるため

自己肯定感を回復させますスター

 

さらに、お父さんお母さんがそれに興味・関心

示してくれればさらに自信につながります

一緒にできるものであれば一緒にするのはもっと効果的です。

 

自信が戻れば、そのうちに自分で動き出すのですが

そこまでに発達の順番を守ってどう過ごすかが

回復への時間を早めるカギになります花

 

このように、発達の順序(回復への順序)を正しく踏んで

お子さんの回復へ向けたサポートができると

お子さんもお母さんも余計なストレスを感じることなく

楽に過ごせると思います。

 

1学期に登校しぶりを始めたお子さんの

夏休みの過ごし方を調節して

2学期以降に向けたサポートをしませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました

 

発達科学コミュニケーション

大下真世