1.自分の気持ちが分からない子がいるわけ

 

「自分の気持ちが分からない」そんなお子さんはいませんか?

 

・表情が乏しい

・喜怒哀楽が少ない

・自分で決められない

 

こんなお子さんは、感情系の脳の未熟さがあるかもしれません。

 

実は研究で、「おなかがすいた」「心臓がどきどきする」など

体の感覚を感じるのが苦手なお子さんほど自分の感情を認識することが苦手、

ということが分かっています。

 

体の感覚は「扁桃体」といわれる部分で、

「快」「不快」に振り分けられるのですが、

そこから感情を作り出す役目も担っています。

 

つまり体の感覚に鈍感だと、自分の感情を

生み出すことができないということ。

 

ですから、自分の体調やその変化に気づけるように

することは感情を生み出し、自分の本当の気持ちに

気づくことができるということになります。

 

ここを大事に育てていかないと、いつまでも

自分の本当の気持ちやストレスに気づかずに

自分らしい人生を送ることが難しくなります。

 

2.自分の気持ちが分からないと何が起こるか?

 

それはつまり、自分の気持ちが分からずにいつも

周囲の期待や求められる行動をとることでストレスを

ためやすくなるということ。

 

そして、そのストレスに気づかないままでいると

突然、心身症や不登校などになるリスクが増えるということ。

 

また空気を読もうとする一方で、自分の気持ちが分からない子は

他人の気持ちも理解しにくいということがわかっています。

つまり、社会性にも影響してくるんです。

 

自分の気持ちに気づかないお子さんは

周囲の期待に添うように動こうとします。

 

そのため、空気を読もうとして疲弊。

それなのに、空気読めなくて疲弊するということになります。

 

また、「自分」を確立する大事な思春期の時期に

自分の気持ちが分からないと「自己理解」

できずに、いつまでも自分軸の幸せをつかみ取ることができません。

 

ではそんなお子さんにどうやってサポートしてあげたらいいのでしょう?

 

3.自分の気持ちが分かり自己主張できるようになる方法

 

まず自分の感情に気づくには、

お父さんお母さんがお手本を見せることが必要です。

 

感情にまつわる話を日常の中でしながら

 

「今日は楽しかったね」

「今日の映画は面白かったわ」

「ちょっと仕事で疲れたわ」

 

などと感情のシャワーを浴びせましょう。

 

そうすることでお子さんが感情について

知ることができます。

 

表情が乏しかったり、自分の気持ちを言う機会の少ない

お父さんお母さんは特に意識してみましょう。

 

それから2択の選択は日常に取り入れやすく、

お子さんの気持ちに気づかせるきっかけとなる

いい方法です。

 

「夕飯はお風呂に入ってからにする?先に食べる?」

 

など、どちら選んでもいいものを選択肢として提示します。

 

そして、お子さんの選んだ方を肯定しましょう。

 

そのことで、お子さんが自分の気持ちに気づき、

肯定してもらえることで、周囲に伝えやすくなります。

 

このように、お家でのちょっとしたサポートでお子さんの

感情系の脳を発達させることができます。

 

是非お家でお子さんが自分軸で過ごせるように

サポートしてみませんか?

 

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発達科学コミュニケーショントレーナー

大下真世