1.こだわりが強い子が学校で疲れやすいわけ

 

こだわりが強い子で、学校でストレスを抱えがちな

お子さんはいませんか?

 

こだわりの強さはお子さんの特性からくることがあります。

 

ASD(自閉症スペクトラム症)ギフテッドのお子さんは

強いこだわりを持っていることがあります。

 

根底には不安が強かった想像力が乏しかったりすることで、

未知のことへの抵抗感があり、それを防ぐために

こだわりを持つことで安心感を得ていることがありますスター

 

また、正義感公平性に厳しい一面もあり、

それがこだわりとして最優先になってしまうこともあります。

 

ですので、多くの人が「まあ、これくらいいいでしょ」

思うことも、許せなかったり納得がいかなかったりするのです。

 

そういったことにいちいち反応して、感情を揺り動かしていると

それだけで消耗するのはもちろん、自分の「~べき」に合わない

人に対して真っ向から注意したりして、トラブルを

起こしたりしがちですネガティブ

 

また、こういうお子さんは好きなことと

嫌いなことの差が激しく、学校で時間通りに

区切られる授業スタイルや内容にも

抵抗感を感じながら過ごしています。

 

このようにして、こだわりの強いお子さんは

学校生活でストレスをため込んでしまうのです泣

 

 

2.こだわりの強さがストレスになっていた息子の「学校生活」

 

我が家のこだわりの強い息子は、もともと好奇心旺盛で

いつも目をキラキラさせているタイプの子どもでした。

 

自分の好きなことにはとことん没頭し、

放っておいても、いつの間にか体得しているような子ども。

 

その一方で、自分の「~べき」が強く

 

「ごみを捨てる人が許せない」

「授業中にうるさい人が許せない」

「こんなに行進させる意味が分からない」

「体育すわりが身体に悪いことを知っていて生徒にさせるのか」

 

とたびたび話し、実際に真っ向から意見・注意もしていました笑い泣き

 

そんな様子でしたから当然学校では煙たがられ、

本人も居心地が悪かったようでした。

 

多くの人が自然に受け入れられることにこんなに

反応していたら、疲れるのは当然です。

 

そうして、起立性調節障害を発症し

不登校生活が始まったのでしたふとん1

 

 

3.こだわりが強いタイプのお子さんが夏休み前半の過ごし方が大事!

 

このように、こだわりが強いお子さんは1学期は

なんとか学校に通えていたかもしれません。

 

ですが、夏休みに入って宿題に取り掛からない、

だらだら過ごしているというお子さんは

エネルギー切れの可能性がありますガーン

 

こんなお子さんに「宿題は?」

「毎日コツコツ仕上げないと後が苦しいわよ」

などお尻をたたいてばかりでは

ますますエネルギーや自信を奪ってしまいます。

 

そうしてそのまま回復せずに夏を過ごすと

不登校のお子さんが増えやすい夏休み明けに

問題が噴出するのです。

 

ですから、お子さんの状態を見極め

夏休み前半をどのように過ごさせるかが

2学期以降のお子さんの状態を左右しますあせる

 

まずやってほしいのは、

自信を回復して自己肯定感を取り戻すこと。

 

学校での失敗体験の積み重ねで

気力も自信も低下しています。

 

夏休み前半、こだわりの強いお子さんには

とにかく好きなことを追求させましょう。

 

この時間はこういうタイプのお子さんには不可欠です。

 

自分の好きなことを好きなだけできる

そんな時間がお子さんのやる気や自信を回復しますグッド!

 

ここを回復しておくことが、そこから先の発達を積み上げていく

うえで非常に大切になってきます。

 

自信がついたら、そのあとに是非お家で

発達を促してほしいものがあります。

 

それは、「貢献欲求」

お子さんに「ありがとう」という機会を

作り出し、お礼を言いましょうウシシ

 

大好きなお母さんに「ありがとう」「助かった」

と言われると、お子さんは自分のしたことで

人を喜ばせることができるんだと

嬉しくなります。

 

そして、人の役に立ちたいと思うように

なるんです。ですから、この貢献欲求を

育てることは、お子さんの社会性を育てるのと

同じこと!!

 

こだわりから、お友だちとのトラブルを起こしがちな

お子さんは自己肯定感を育て、心に余裕を持たせて

貢献欲求を育てておくと、だんだんと許せないことが

「まあ、いっか」と許せるようになってくるんです。

 

夏休み前半はぜひこのような対策で

おうちで発達を促してください。

 

ここでしっかりエネルギーや自信を回復しておくと

夏休み明け、お子さんが元気に学校に行ける日が増えますよビックリマーク

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世