1.どうしてこんなに、「こだわり」が強いの⁉

 

こんなこだわりを持つお子さんはいませんか?

 

・毎日同じ道でしか通学・登園しない

・同じ靴下や下着ばかり着る

・車のおもちゃを並べたがる

・自分のマイルールがあり守ろうとする

 

こんなお子さんはASD(自閉症スペクトラム症)の傾向が

あるかもしれません。

 

ASDの特徴をお持ちのお子さんは

生まれながらにして「こだわる」という特徴を持っています汗

 

そして、「こだわり」の対象を変えながら

一生何かにこだわりつづけて生きていく

言われていますスター

 

ASDのお子さんは、もともと不安が強い傾向にあり

それを和らげるためにマイルールがあったり

こだわりを通して、同じ条件を維持しようとしているのです。

 

ですので、「こだわるな!」と言ってもどうしようもないのです。

 

車の種類に詳しかったり、こだわるがゆえに

クオリティーの高い作品を作ったり

それが「好ましい」方向に働くといういい面もたくさんあります。。

 

そのまま伸ばしていけば素晴らしい才能となっていくでしょう合格

 

しかし、問題は「好ましくない」、本人も周囲も困らせるような

こだわりは緩めていってあげないければいけません。

 

例えば、同じ服しか着ない、

決まったセリフを人に行ってもらわないと気が済まない。

朝のルーティーンがあり、遅刻してもその順番でやらないと

気が済まない、などです。

 

こういったこだわりは、本人にとっても周りの人にとっても

辛いものになってくることがありますニコニコ

 

小さい頃はみんなが合わせてくれるでしょうが、

そのうちにだんだんと周囲に合わせられるように

なっておく必要があります。

 

2.こだわりをそのままにしておいてはいけないワケ

 

では、このようなこだわりをそのままにしておくと

いけないのでしょうか?

 

そうなんです!そのままにしておくと

こだわり行動が増えてしまったり、固定化してしまったり

また感覚の世界に向けられて見えにくくなり

より対応が難しくなることがあります。

 

ですから、好ましくないこだわりは早めに対応が必要となります。

 

でも、この時気を付けてほしいのは

お子さんにとってこだわりは心のオアシスだということウシシ

 

ですから、決して真っ向から否定したり

無理やり辞めさせたりはしないでくださいね。

 

より不安が強くなり、そのこだわりに固執してしまったり

するんです。

 

ですので、お子さんをとのコミュニケーションで

ゆっくりと修正していってあげましょう。

 

3.こだわりを緩めるお家サポート

 

まず、こだわりは自己肯定感が低くなると

不安が強くなるので、自然と強くなります。

 

ですので、まずはやはり自己肯定感が大事です。

 

スキンシップ肯定的な注目は大前提。

 

特に長所となるこだわり行動を認めて伸ばすことで

適応行動が増えて、周囲を困らせるこだわりが

減っていくという効果もあります。

 

まずは自信をつけさせたうえで、本人の変えたがらない

ルーティーンを緩やかに変えていきますグッド!

 

例えば我が家の息子は下駄しか履かない時期がありました。

 

下駄を履くのはいいのですが、美術館も図書館も

愛犬の散歩も全部、一枚歯の下駄なのです。

 

ですから、音が気になったり、周囲の人が

心配したりで、「これはどうにか変えてあげないと!」

と思ったのです。

 

ですから、まずしたことは、その下駄をほめました。

実際に健康にもよく、筋力アップや体幹を鍛えたり

バランス感覚も鍛えられます。

 

ですので、下駄の効果や見た目のこともほめたのです。

 

それから、しばらく経って、靴屋さんに行くことになりました。

 

「もう2度と靴なんて履かない」と話していた息子

ですが、格好いいスニーカーを見ていた夫が

 

「このスニーカー、カッコいいだろ!○○(有名人)も

履いてて、パパもカッコいいなって思ってたんだよ!」

 

というと、息子が少し目を輝かせたのが分かりました。

 

それからというもの、スニーカーの格好良さに目覚め、

少しずつスニーカーに興味が移り、時と場合に応じて

履き分けることができるようになりました。

 

また、お子さんがブランコが好きで降りたがらないときなど

そういったこだわりに対しては「交換条件を提示する」という

方法もあります。

 

「かわりにママが抱っこで揺らしてあげるね」

「もっとしてほしい人は○○が終わったらまた

してあげるからね」

 

と話しておくと行動に融通が利くことも。

 

また、新しいことを始めたがらないという「こだわり」

もあるのですが、それについては見通しを持たせるのが

大事なんです。

 

初めて行く場所に対してはあらかじめ

写真を見せたり、何をどんな時にするのかなど

具体的にイメージさせたり練習しておくと

いいと思います花

 

このように、お子さんのこだわりは少しずつ

修正可能です。感情的に「やめなさい!」という

のではなく、こだわりの本質を知って

安心感を損ねることなく上手に修正していってあげましょう。

 

そうすると、本人も周囲も受け入れやすい状態になり

こだわりによる「生きづらさ」は軽減してあげることができますウインク

 

おうちで上手にサポートしてお子さんの困ったこだわりを

緩めてあげませんか?

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世