1.過干渉が危険なワケ

 

「過干渉」って聞いたことがありますか?

そう…文字通り、干渉が行き過ぎている事です。

 

お父さんやお母さんが、お子さんの行動を制限し

無理やり考えを決めたりすることですあせる

 

まだお子さんが小さいうちはお子さんのことを心配したり

適度に口を出すことは自然なことです。

 

しかし、だんだんとお子さんが主体性をもって行動するように

なってきたときに、少しずつ手を離せるか

というところがポイントになってきます。

 

ここでお父さんお母さんがなかなか子離れできないと、

いつまでも子どもに意向を押し付けてしまい、

「過干渉」の状態に陥りやすくなりますガーン

 

子育てしか生きがいがなかったり、

親自身がコンプレックスを抱えていたりすると

過干渉を起こしやすくなると言われています。

 

でも、問題はお父さんお母さん自身もご自分の過干渉に

気づいていないことが多いんです。

 

ではどのような状態になっていたら

「過干渉」だと判断できるのでしょうか?

 

2.過干渉はどうやって判断するの?

 

お父さん、お母さんご自身にこんな特徴はありませんか?

 

・子どもが話し出す前に話し出す、話を遮る

 

・子どもが選んだ進路を尊重しない

 

・子どもの友人関係に口を出す

 

・子どもの選んだ服を「変だよ」という

 

・問題ばかり指摘してほめない

 

こんなことをしていたら、要注意です!

 

お子さんが小学校高学年以上の方は特に注意してくださいね。

 

お子さんが自立へ向けて成長していくときに

親の過干渉があると次のような悪影響が出てきます。

 

・自己肯定感の低下…いつも自分の考えを否定され、違う考えを提示されるのですから当然です。自分の考え・判断にも自信が持てなくなります。

 

・無気力になる…自分で選んで行動できないばかりか、

自分のやりたくないことまでさせらてしまいます。脳は

「楽しい経験」で発達していきますが、「楽しくない」と

発達していきません。いつも先回りしてお世話されることで

成長の機会も奪われ、困難に立ち向かうこともできなくなります。

 

・自分で決められなくなる…いつも親の判断に添って行動していると

思考系の脳の発達が促されません。いざ、親の手から

離れて、判断を求められる過程で苦労することが多くなります。

 

このように、親の過干渉で子どもが奪われるものは

たくさんあるのです。

 

3.脳の発達の仕組みを知ることで、過干渉をやめる方法!

 

ここまで見ていくと、過干渉を今すぐにやめた方がいい理由が

分かると思います。

 

でも、今までしていたことをすぐに手放すことは

難しいことです。

 

ではどのようなステップで少しずつ手を放していくか

ここをお伝えしましょうニコニコ

 

①お子さんのありのままの姿を認める練習

 

まずは等身大のお子さんを受け入れることから

始めてください。

 

お父さんお母さんの理想が高すぎるとお子さんは

それに苦しめられてしまいます。

 

お子さんへの要求量を下げてあげることが大事です。

 

まずはお父さんお母さんが、お子さんのありのままを認める

声かけをマスターしましょう。

 

例えばこうです。

 

・歯磨きしたんだね

・宿題に取りかかったのね

・その服、いいね!

 

などお子さんの現状を認める声かけをしましょう。

 

ことばとは不思議なもので

ほめているうちにお父さんお母さんも

お子さんのありのままの姿を認めることができ

だんだんと心に余裕ができてきます

 

お子さん自身も自己肯定感が回復しますので、

段々とやる気を出してくることにもつながりますグッド!

 

②お子さんの思考系を育てるアプローチ

 

お子さんは自分で考える機会が少ないまま

成長している可能性があります。

 

脳は使わないと、伸びていきません。

 

そこを刺激して、思考系が育つ関わりが必要になります。

 

一番簡単で取り入れやすいのが2択の選択です。

 

これは日常的に使いやすいですし、

効果も見て取れるのでお勧めですスター

 

例えば、

 

・朝は、パンとごはん、どっちにする?

・今日の服は青と緑、どっちにするの?

・今日は公園に行く?それともお買い物に行く?

 

こういった何気ない選択をさせてあげましょう。

 

最初は選べないというお子さんもいます。そんな時は

消去法で聞いてあげるのも答えやすい質問のコツです。

 

そして、最後は絶対に肯定の声かけで成功体験に

してあげてください花

 

こうすると、お子さんは自分で選ぶときに思考系の脳を使い

選んだものが採用されることで自己肯定感も上がります。

 

とっても使いやすいものなので、ぜひお家でやってみて

お子さんの思考系を伸ばす機会をつくってあげましょうね!

 

このような方法でお子さんの本来の力を伸ばしてあげませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーショントレーナー

大下真世