1.完璧主義のお子さんの思考のクセ

 

完璧主義で、「思った通りにできないと癇癪を起こす」

そんなお子さんはいませんか?

 

いくらなだめても、いくら「上手にできているよ」と言っても

イライラがおさまらないのがこのタイプのお子さんです。

 

実はこういうタイプのお子さんには

発達の特性が隠されている場合があります。

 

ASDタイプのお子さんは「こだわり」や「マイルール」があり

それに従おうとします。その通りでないと不安になりイライラしたり

怒り出したりします。

 

HSCタイプのお子さんは、「周囲の期待に応えよう」とふるまいます。

 

ですので、その期待通りにできないと不安になります。

 

どのタイプのお子さんも不安が強いという特徴があります。

 

 

2.完璧主義の子どもがよくとる行動

 

このようなお子さん、実は結構たくさんおられます。

 

例えばこんなことをするお子さんはいませんか?

 

・漢字の宿題を何度もやり直す

 

・補助線からはみ出した字は徹底的に書きなおす

 

・失敗を恐れてやりたがらない

 

・ほめると「誰でもできるし」という

 

・何度も準備物を確かめる

 

このようなお子さんは不安が強く、完璧主義になっている可能性があります。

 

このような元々不安の強い傾向のあるお子さんに

 

「大丈夫だよ」

「上手にできているよ」

 

などと言っても何の効果もありません

 

それどころか、逆にかんしゃくがひどくなることさえあるんです。

 

では、どのように対処したらいいのでしょうか?

 

3.完璧主義をゆるめるお家サポート

 

完璧主義を緩めるには、まず不安を取り除くことが必要です。

 

このタイプのお子さんは完璧な姿を思い浮べられるため

「できない」自分を自覚しやすいとも言えます。

 

ですので、自己肯定感が下がっている状態。

 

まずはここを回復してあげましょう。

 

スキンシップは特に効果的ですが、感覚過敏があったり

思春期だと受け入れてもらえないことがあります。

 

そんな時は声かけで自己肯定感をあげていきましょう。

 

「何してるの?」と関心を示したり、

 

「へえ、そんなことしてるんだ!」と驚いてみせたり、

 

「ありがとう」と感謝して見せるのも肯定的な注目になります。

 

こうやって、本人の自信を回復してあげましょう。

 

そして、完璧主義の思考のクセを修正してあげるといいのです。

 

「完璧にできた姿」をほめるのではなく

 

途中経過をほめたり、ありのままを認める声かけ

等身大の自分を理解できるようになります。

 

「明日の準備ができたんだね」

「自分で起きたね」

「もう歯磨きしたのね」

 

などできていることをそのまま言葉にしましょう。

 

「宿題に取りかかったのね」

「もうすぐで終わるね」

 

など途中経過をこまめに褒めてあげるのも

効果的です。その状態の自分にもOKが出せると

思考のクセが修正されるだけでなく

自己肯定感も回復します。

 

このようにして、お家で完璧主義を緩める手助けをして

お子さんが楽に過ごせるようにサポートしてみませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世