1.がんばり屋さんの子ども、過干渉の親の組み合わせとは

 

がんばり屋さんのお子さんをお持ちのお母さんはいませんか?

 

何をやっても一生懸命。親から見たら嬉しい反面、

「もう少し、力を抜いたらいいのに」と心配にもなりますよね?

 

こういったお子さんはもしかしたら脳の特性による

「思考のクセ」をお持ちかもしれませんネガティブ

 

頑張りすぎて疲れてしまうお子さんには次のような特性があるんです。

 

それは

 

①完璧主義(ゼロヒャク思考、こだわりなど)…自分の「~でなければならない」

振り回されるタイプ。根本に扁桃体の活動の活発さがあるお子さんもいてもともと

ネガティブ思考になりやすいために、自分に完璧さを求めてしまうことになります。

できなかったときの自己嫌悪感にも悩むため

「失敗しないように」完璧にやろうとするのです。

 

②繊細さ…このタイプは感覚的にも過敏ですが、周囲の期待や周りの環境にも

敏感に反応します。ですので、自分でも気づかない間に周囲の期待に添うように行動

してしまい、疲れてしまいますえーん

 

③感情系の脳の未熟さ…①,②の特徴に加え、感情が育っていないと

「自分の気持ちが分からない、喜怒哀楽が少ない」といったように

自分の感情に気づかない状態です。ですから、自分のストレスに感じていることにも

気づきにくく、限界まで頑張ってしまいます。

 

本当はこういったお子さんの特徴を和らげるようにおうちで

関わるといいのでしょうが、そうでない場合も多々あります汗

 

2.親子の関係が加速させる「過剰適応」!?

 

このようなお子さんの特徴に加えて、周囲の大人の期待が大きい

お子さんはますます完璧主義や周囲に合わせる傾向を強めてしまうことがあります。

 

お子さんも自分の感情に気づかないため、自分で無理をしている自覚はないのですが、

どんどん自分に負荷をかけて、「思考のクセ」「周囲の期待」に合わせるように

行動してしまうのです。

 

このように、過度なまでに周囲の環境・期待に合わせて行動してしまう傾向を

「過剰適応」といいます。

 

ですので、がんばり屋のお子さん「期待の大きすぎるお父さん・お母さん」

の組み合わせは過剰適応の可能性を考慮してコミュニケーションをとる必要

ありますあせる

 

お父さん、お母さんも、「良かれと思って」いろいろ助言したり、

塾や習い事をさせたりするのですが、お子さんの特性との相性によっては

良い結果を生まないことも多いのです。

 

特に、思春期に差し掛かったお子さんと

徐々に距離を保つタイミングを逃していくと、

お子さんの自立を妨げることになってしまいます。

 

このまま大きくなるとサポートがなくなったときに

常に完璧主義や周囲の期待に合わせてしまい

自分の気持ちが分からずに、気づいたときには適応障害・うつに

なっていたなどということも考えられるのです。

 

では、このようなお子さんが「自分軸」をもって育つにはどのように

サポートしたらいいのでしょうか?

 

 

3.過剰適応になりやすいお子さんはお家で「思考のクセ」を修正し感情を育てればいい!

 

「過剰適応」になりやすいお子さんの場合、まずは思考のクセを修正し

感情を育ててあげればいいんです!

 

①思考のクセを修正する

 

思考のクセを修正するのは毎日のコミュニケーションでできます。

 

お子さんの完璧主義に対しては、ありのままを「実況中継するようにほめる」

やり方でだんだんと現実の自分を自覚して、自分にOKを出せるように

なってきます。

 

例えばこんなほめ方をしている方は要注意!

 

「100点取れて凄いね!」

「1等賞になって、さすが〇〇ちゃん」

 

これは結果(成果)ありきのほめ方になっており、

完璧主義を助長する声かけになってしまっています。

 

ですから、「完璧でないありのままの姿」を認める声かけを

お子さんの脳に刷り込んであげるのです。

 

「歯磨きしたんだね」

「明日の準備したんだね」

「宿題に取りかかったんだね」

 

というようにです。そうすると、お子さんはだんだん

「完璧でない姿」にもOKをだせるようになるんです。

 

繊細で周囲の期待を汲んでしまうお子さん

お父さんお母さんの要求量を下げて、同じように

「ありのまま」を認める声かけで対応してください花

 

そうすると、お子さんも安心して過ごすことができます。

 

②感情を育てるコミュニケーション

 

そうやって思考のクセや周囲の期待に応えようとすることを

修正できたら、次は感情を育てていきます。

 

「自分の気持ちに気づいて、それを伝える」ことができないと

大人のサポートがなくなっていく思春期以降、ストレスにきちんと

対処できずに適応障害やうつなどに悩まされることも少なくありません。

 

ですので、お家の中で感情を育てておくことは大事なんです!

 

まずはお母さんが上手に感情や体調の変化を表現できるようになってください。

 

お手本がないとお子さんは「感情を表現する方法」を知る余地が

ありません。ですので、お家では感情のシャワーをたくさん浴びせて

お母さんの感情を表現してあげましょうニコニコ

 

そして、お子さんのネガティブな発言にも

付き合ってあげてください。

 

ネガティブな発言を聞くのはエネルギーのいることでありますし、

感情的にも巻き込まれてしまいます。

 

ですがここは、お子さんの脳の反応だから仕方ないという考え方で

お子さんがネガティブな気持ちをため込まないようにしてあげましょう。

 

そして、十分に聞いてあげて共感した後に必ず

 

「あなたはどうしたいの?」

 

と聞いてあげましょう。今まで感情系の脳がフル稼働だったのが

「思考系の脳」にシフトチェンジして、扁桃体の活発さを和らげます。

 

そして、自分がどうしたいのか、という問いかけを自分にすることで

自分の気持ちを確認する手助けになるんですスター

 

このようにして少しずつ、お子さんの感情を引き出しながら、

ネガティブ思考を和らげる「思考系」の脳も刺激してサポートすると

お子さんが自分の気持ちに気づいて対応する術を覚えていきます。

 

自分の気持ちに気づけるようになると、思考のクセや

周囲の期待に振り回されず、自分軸の人生を送れるように

なりますよ合格

 

是非お家でサポートして、お子さんの生きづらさを解消してあげませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世