1.優等生タイプのお子さんが息切れする理由

 

優等生タイプのお子さんで何の問題もないように見えたのに、

急に不登校になっているお子さんはいませんか?

 

特に不満を口にすることもなく、上手くやっているように見えたのに、

お父さんお母さんとしては「なんで?」って思いますよね?

 

そういうお子さんにはある発達上の特性が

隠されていることがありますスター

 

それは、完璧主義(こだわり、マイルール、ゼロヒャク思考)だったり

人一倍敏感な感じ方だったり、感情系の脳の発達の未熟さだったりするのです笑い泣き

 

完璧主義には偏った思考のクセがあり

 

「100点じゃないと意味がない」

「完璧じゃないと価値がない」

 

と思っています。ですので、何度も宿題をやり直したり

できているのに「できていない」と言ったりするのです。

 

学習面でしっかりできているので、学校で問題視されることは

少ないのですが、お家でかんしゃくをおこしたりイライラしたり

周囲の人まで巻き込んでしまうことも。

 

繊細なお子さんも、周囲の期待を敏感に感じ取ったり

大人の思うように振舞ったりして、知らず知らずの間に

「良い子」を演じてしまいます笑い泣き

 

このようなお子さんはもともと偏桃体の反応が敏感で、ネガティブ思考なところがあり

不安が強いので、より自分のこだわりや周囲の期待に添うように行動し、

その通りに行かないと強い不安を感じてしまうのです。

 

また、感情系の脳の発達が未熟なことでその傾向はより一層

強くなります。

 

「自分がどうしたいか」「自分は何が好きか」ということよりも

完璧主義や周囲の期待に合わせて行動してしまうということ。

 

知らず知らずのうちにストレスをためてしまうんです。

 

 

2.息切れ優等生タイプの子ども、我が家の事例

 

我が家にもそんな子どもがいます。

 

中学1年生の女の子ですが、完璧主義で漢字の宿題を何度もやり直す、

持ち物を何度も確かめる、など不安からくる行動がたくさんありました。

 

塾に行っても宿題を完璧にやるまで、完璧に理解できるまで、

絶対に勉強をやめないのです。

 

泣きながら夜中までやり続ける状態でした。

 

そのおかげで成績は悪くはないのですが、

このままでは心身の健康を害するという判断しました。

 

さすがに見かねて塾はやめさせましたが

そういった子どもは自分の限界を超えるまで

頑張り続ける傾向があります。

 

同時に感情系の発達が十分でないので

自分で決められない、自分の気持ちが分からないということも

ありました。

 

このように、完璧主義や感情系の脳の未熟さがあると

子ども自身も周囲もつらい状態になりますあせる

 

ではどうしたらこの傾向が緩まるのでしょう?

 

3.息切れ優等生タイプのお子さんが学校で力を発揮できるようになるには…

 

こういったタイプのお子さんが息切れを起こさずに学校で

力を発揮できるようになるには

次の3つの対策が必要です。

 

①思考のクセを解消する

 

お子さん自身を苦しめる思考のクセはお家での

コミュニケーションで解消できます。

 

完璧主義のお子さんをほめるときは

 

「すごいね!さすが〇〇ちゃん!」

「100点取ってすごいね」

「1位になってすごいね!」

 

とは言わないでください。これは思考のクセをより一層

強めてしまします。

 

ここは25%ルール(25%、50%、75%、100%)でほめましょう。

 

「取りかかったね」

「半分できたね」

「もう少しで終わるね」

「全部終わったね」

 

というように途中でほめを入れてあげると

等身大の自分を認めるようになってきますグッド!

 

②自己肯定感をあげる

 

自己肯定感をあげるのは発達において土台となります。

 

ですので、しっかりとスキンシップをとったり、

お子さんの好きなことに興味・関心を示したり

ということが必要になってきます。

 

お子さんが楽しそうにしていることを、

たとえそれがゲームであっても、大人が興味をしめしてあげることが

大事なんです。

 

「何しているの?」

「へえ、そんなのが流行ってるんだ」

「一緒にしたいな」

 

など一緒にゲームや趣味をするのも大変効果的です。

 

このように自分の興味のあるものに興味・関心を示してもらうと

子どもは嬉しいもの。

 

どんどん自信をつけていきます合格

 

 

③感情を育てる

 

最後に、感情を育てることをぜひやってほしいと思います。

 

自分の感情や体調に関する話題をぜひお子さんの前でしてあげましょう。

 

「うわぁ、今日の果物、美味しい!」

「今日は歩きすぎて疲れた~」

「ヨガをしたからリフレッシュしたわ」

 

など感情のシャワーをたくさん浴びせてください花

 

たくさんの感情に触れることでお子さんの感情も

育っていきます

 

また、選択させることも大事です。

 

こういったお子さんは「自分で決められない」

という特徴があります。

 

ぜひ日常の中で

 

「パンとごはん、どっちがいい?」

「お買い物に行くのと、映画に行くのどっちがいい?」

「宿題はご飯の前にする?ごはんの後にする?」

 

などお子さん自身が決めて、必ず最後はそれを肯定する、

ということをやってほしいと思います。

 

問いかけられるとお子さんの脳は

考え始めます合格

 

自分との対話の中で、自分の本当の気持ちに気づいていくのです。

 

このような対策でお子さんの力をお家で育てることができます。

 

そうすると、お子さんの本来の感情が育まれ

自信をつけていきますので、

だんだんと外に出て力を発揮することができるように

なるんですウインク

 

おうちで上手にサポートしてお子さんの本来の力を育ててあげませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世