1.ネガティブ発言が多い子の理由

 

皆さんの周りにネガティブ発言ばかりのお子さんはいませんか?

 

聞いているこちらがうんざりするほどネガティブなことばかり。

 

気が滅入りますよね?

 

でもネガティブ思考の子どもには脳の特性があるんです。

 

もともと、人間の脳はネガティブな情報に反応しやすくできていますネガティブ

 

それは私たちの祖先が自然界で生き抜くために身につけた

生きる術なんです。

 

「この場所には怖い動物がいるよ」

「この実は食べると危険だよ」

 

というように、身を守るためにどうしてもネガティブな情報に反応してしまうのです。

 

さらに発達凸凹のお子さんの中にうまれつき

感情を生み出す「扁桃体」という場所の活動が活発なお子さんがいます。

 

こんなお子さんは、自分でもコントロールできないくらい

ネガティブなことを考えてしまうんです。

 

ネガティブ思考が自然界から身を守るために

身につけた生きる術なら、どうしてそのままにしていてはいけないのでしょう?

 

2.ネガティブ発言ばかりだとどうしていけないか?

 

それは、記憶の脳部位と行動の脳部位は仲良しだからなんです。

 

つまり、ネガティブなことばかり考える脳にはそんな記憶が

どんどんたまっていくんです。

 

そうなると、行動にブレーキがかかってしまいますあせる

 

脳の発達にとって大事な栄養は次の3つです。

 

1、糖(グルコース)

2,酸素

3,行動(楽しい経験)

 

です。糖はこの時代に「足りない」ということはまずないでしょう。

 

酸素は脳を使うときに酸素消費量が増えるので、

リラックスしたいい状態で作業を行うと問題ありませんグッド!

 

逆に言うと、恐怖を感じたり、カッとなって興奮したりすると

血管収縮が起こり、十分な酸素量が供給されないということに

なります。

 

お母さんがアプローチできることで大事なのは行動です。

上手に行動させていくことでお子さんの脳は発達していくのです。

 

なのにネガティブ思考だと、行動に移すことが

難しくなり、脳が発達する機会が減ります笑い泣き

 

ですのでネガティブ思考は早いうちに修正していく方がいいのです。

 

3.ネガティブ発言ばかりの子が挑戦できるようになる声かけ術!

 

ネガティブ思考のお子さんは基本的に不安が強いおこさんです。

 

まずはスキンシップ肯定の声かけで不安を取り除いてあげる必要があります。

 

肯定の声かけにはいろいろなバリエーションがあるのですが、

 

できていることをそのままほめてあげるのが、効果的です合格

 

ネガティブ思考のお子さんには「どうせ自分はできない」、と思っているお子さんも多いんです。

 

ですから、その過小評価を修正して自信に変えてあげる必要があります。

 

「宿題、半分できたね」

「この問題、今日は解けたね」

「妹に優しくしてくれてありがとう」

 

こういったこともありのままの自分の姿をお子さんが認識する

声かけになりますスター

 

等身大の自分を理解できたら、自信になっていくので

ネガティブな発言が弱まっていきます。

 

また、ネガティブな発言をしたときは

「そんなこと言わないの!」や「もっとポジティブに生きなさい!」

などと否定せずに、一旦すべて吐き出させてあげましょう

 

ネガティブ思いをためてもいいことはないのは先ほども

お話ししました。

 

聞いているお母さんは気持ちが巻き込まれることがあるでしょうが

そこは脳の特性によるものだから仕方ないとの考えで上手に

吐き出させましょう花

 

すると、お子さんはどんな自分も受け止めてもらえると安心感を

感じることができます。

 

そして、気持ちを吐き出す中で、本当の問題が見えてきたり

気持ちを整理することにもなります。

 

そうすると、次の作戦を一緒に立てる段階に入ることができるのです。

 

そしてかならず最後は「あなたは本当はどうしたいの?」

聞いてあげましょう。

 

そうすることでお子さんは自分の気持ちに気づくきっかけになります。

 

そして自分で決めたことは、行動に移しやすいので

脳を発達させるうえで大事になります。

 

このようにして対応していけば、お子さんのネガティブ発言は和らぎ

挑戦しようかなという状態まで持って行けます。

 

そこでお子さんの背中を押すフレーズというのが

いくつかあるのですが私の一番のお勧めは

「できるかできないか分からないけどやってごらん」です。

 

この一言で、お子さんのハードルはぐっと下がります。

 

このようにして、順番通りに対応していけば

やがてお子さんのネガティブさは軽減してきますドキドキ

 

是非お家でお子さんのネガティブ思考を修正して

少しでも挑戦できるようにしてあげてくださいね。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世