1.ASD、ADHD合併タイプのお子さんが抱える「生きづらさ」

 

皆さんのお子さんでASDとADHDのミックスのお子さんはいませんか?

 

診断があるにせよないにせよ、こういったタイプのお子さんは

子育てが一層大変になりますえーん

 

なぜなら、衝動性や多動性、不注意に対する対応とともに

社会性やこだわりについてもサポートが必要になるからです。

 

ASD(自閉症スペクトラム症)のお子さんの特性

 

・こだわり・マイルール

・空気を読むのが苦手(想像する力が未熟)

・感覚過敏

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)のお子さんの特性

 

・ミスが多い(不注意)

・思いつくまま行動する(衝動性)

・じっとしていられない(多動性)

 

などの特徴があります。

 

ASDを持っているお子さんの実に30~50%はADHDも

合併していると言われています。

 

この2つを合併すると、お子さんの生きづらさは3倍になると言われていますガーン

 

一番つらいのはお子さん本人。

 

でも、大丈夫。こういったお子さんへの対応には

発達科学に基づいた順番で対応することでうまくいきます。

 

それではどこから対応していったらいいのでしょうか?

 

2.ASD、ADHD合併タイプのお子さんへの対応は順番が大事!

 

ASD,ADHD合併タイプのお子さんにはまず

行動面のコントロールからアプローチしていく必要がありますウインク

 

ADHDの衝動性はお友だちトラブルを招いたり、

お金の使い方に影響したり、分かりやすいトラブルとなって

表面化しやすいです。

 

また、多動があると、授業中に座っていられなかったり

順番が待てなかったりしてこれもトラブルになりやすいです。

 

ですから、この表面化しやすいトラブルに対して対策をしていきますスター

 

脳の発達において「行動」は3大栄養のうちのひとつ

つまり、「行動」は止めると発達は伸びません。

 

ですから、まずは行動を止めずに上手にコントロールできるように

する必要があるのです。

 

その対応の前提となるのがABC行動分析です。

 

ここでは詳細を説明しませんが、

 

お子さんの状況(A)に対して、

お子さんが行動を起こす(B)、

それに対して周囲の人が反応する(C)、

 

この一連のながれで

お子さんの行動が強化されるか否かが決まります。

 

それから、ADHDのお子さんの特徴として

視覚情報による興味が移り変わりやすく

脳できちんと「理解(処理)」されないまま

動いてしまうことが多くあります泣

 

ですので、目からの情報で直接的に行動に移りやすく

一旦目からの情報を理解するという行程が抜けがちです。

 

だから、そこの部分を育ててあげる必要があるのです。

 

ではどうしたら、具体的に行動をコントロールできるように

なるのでしょう。
 

3.順番通りに育てる効果的な方法!

 

ABC行動分析に基づく方法をご紹介します!

 

もし、お子さんが衝動的に手が出るなど場合、そのような行動に反応してしまうと

お母さんの反応自体がお子さんにとってのごほうびになり、その行動が強化されてしまいます。

 

ですので、好ましくない行動に対してはスルーをしてください。

この時にただスルーするのではなく、いい行動があらわれた時に

「ほめる」ための心の準備だけはしておきます合格

 

そのうち、お子さんが自分で気持ちを落ち着けたりしたときに

すかさず「自分で落ち着けたね」「お母さん、嬉しい」などの

「ほめ」の言葉を伝えますグッド!

 

そうすると段々とどんな行動が好ましいのか

お子さんが学んでいきます。

 

それと、もうひとつ。

目からの情報をきちんと処理しないまま

行動に移してしまうような衝動性の強い子に利くのが

「メンタルカウント」という方法ですびっくりマーク

 

まずは落ち着いた状態でお子さんと手をつないだりして

一緒に20秒数えます。この時、お母さんが口に出して

数えてあげてもいいでしょう。

 

そして、できるようになったら、黙って数える練習をします。

 

心が乱れたときや衝動性が出たときには

このメンタルカウントを使うといいよと伝えておきましょう。

 

最初はカッとなっているときになかなか使えませんが

練習するうちに使えるようになってきます。

 

そうすると、お子さんが一旦立ち止まって

自分の心と会話する時間ができるのですウインク

 

こうやって、衝動性を抑えて行動をコントロールできるようになったら

適切な行動がとれ脳の発達を促しながら、ほかの対人面やこだわりの部分への

アプローチができます。

 

このように、ASDとADHDを合併したお子さんには

行動面から調節してあげると上手に発達を促しながら

お子さんの本来の力も伸ばしていけますドキドキ

 

おうちでしっかりサポートしてお子さんの「生きづらさ」を

解消してあげませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世