1.諦め癖がある子の発達の特性

 

こんなお子さんはいませんか?

 

・挑戦する前からあきらめる

 

・ほめても「そんなの、みんなできるし」と言う

 

・完璧にできないとイライラする

 

こんなお子さんは、不安が強く完璧主義の傾向があり、

挑戦へのハードルが高く、それゆえすぐに諦めてしまうお子さんですえーん

 

こんなお子さんは発達の特性を持っているかもしれません。

 

ASDタイプのお子さんで白黒思考やこだわりが強く、

不安も強いので完璧主義になりがちです。

 

HSC(人一倍敏感な子)タイプのお子さんは周囲の期待を感じ取ってしまい

それに応えられないと思うとあきらめてしまうことがあります。

 

ギフテッドタイプのお子さんは好奇心が旺盛な一方で

完璧な姿が想像できてしまうため

挑戦するのをためらうことがあります。

 

そして、こういった特性を持ったお子さんは理想とは裏腹に

学校やお家で失敗体験を積んで、自己肯定感を低下させています泣

 

自己肯定感が下がっていると、気力が落ち、挑戦する気持ちも出てきません。

 

 

2.諦め癖はどうして悪いのか

 

では、諦め癖はどうしていけないのでしょう。

 

それは、子どもの発達において大事なものの一つに

「行動(楽しい経験)」があるからなんです。

 

「行動」をすることが脳の発達に重要な栄養になるのです。

 

ですから、行動を妨げる「諦め癖」は早く解消して

なんにでも挑戦できる状態にしておいてあげる必要があります。

 

そのためにはまず、自己肯定感の回復です花

 

自己肯定感が低いままだと、発達していきません。

 

自己肯定感が高いお子さんはどんどん発達していきます。

 

どんなお子さんにとっても発達の土台となるのが自己肯定感なんです。

 

では、この自己肯定感を育てるにはどうしたらいいのでしょう?

 

 

3.諦め癖を解消するお家サポート

 

お家ではいいところに注目して、好ましくない行動はスルーします。

 

これはABC行動分析という理論に基づくもので

お母さんの反応がご褒美になるように「好ましい行動」が出たときに

ほめて行動を強化していきます。

 

日本人の昔からの「しつけ」は好ましくない行動に反応しがちですが、

この方法では発達凸凹のお子さんには逆効果になるのです花

 

好ましくない行動に注目すること自体がお子さんに取っては「ごほうび」に

なってしまうので、好ましくない行動が強化されてしまうのです。

 

ですからお家では、ひたすらいい行動がでたら「ほめる」ということをしてください。

 

そうすると徐々に自己肯定感が回復して、好ましい行動が増えてきます。

 

行動させてあげて、ほめてあげるとさらに自信が増します。

 

そして、ほめ方にもコツがありますスター

 

「諦め癖」のある子さんは、「完璧主義」のお子さんであることがあります。

 

ですので、その完璧主義を助長するような、

成果を前提とした「ほめ」はお子さんにさらなるプレッシャーとなる可能性

あります。

 

ですので、それ以外の方法でほめてあげてください。

 

具体的には、25%ルールでほめるということ。

 

行動の途中でほめるのです。

 

「取りかかったね」

「半分できたね」

「もう少しだね」

「最後までできたね」

 

このように途中経過をほめることで

自分の現実味のある評価につながり

「ここまではできている」と理解できます合格

 

正確な自己理解ができるようになると

どんな自分も受け入れらるようになるんです。

 

完璧でなくてもOKだよというメッセージを

なにげない言葉で伝えることは完璧主義のお子さんには大事なことです。

 

そして、お母さんの失敗体験を話してあげて、

「失敗しても大丈夫」と言うことを教えてあげてください。

 

このようにして、お子さんの完璧主義を解消していけば

「諦め癖」もなくなり、いろんなことに挑戦しやすくなりますよニコニコ

 

是非皆さんも、お家で「諦め癖」を解消するサポートを

してみませんか?

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世