皆さんの周りで優等生タイプのお子さんで不登校になっている

お子さんはいませんか?

 

今まで何でもできて、問題なく過ごせていたのに

起立性調節障害などをきっかけに学校に行けなくなり、

身体が治っても一向に動き出せないお子さんがいますあせる

 

こんなお子さんは過剰適応を起こして

頑張りすぎたお子さんかもしれません。

 

過剰適応とは、周囲の環境や期待に合わせようと

異常なまでに自分の考えや行動を変えてしまう状態のこと。

 

適応には「外的適応」「内的適応」があります。

外的適応は、周囲の環境や他者との関係性の中で役割を担って遂行すること。

内的適応は、自分の気持ちが幸福感と満足感を感じて満たされていることを指し、

過剰適応のお子さんはこの内的適応が弱い状態です。

 

こんなお子さんには発達に関するある特性が関係しています。

 

過剰適応起こしやすいお子さんというのは

 

・完璧主義(こだわり、ゼロヒャク思考のASD、ギフテッドのお子さん)

・自分の感情がわからない(発達凸凹キッズ全般に共通する特性)

・周囲の期待、環境に敏感(HSC、ASDの空気を読みすぎるお子さん)

 

このような特徴があります。そして、このような特性を持ちながら過剰適応して

過ごしているお子さんは思春期以降に反抗期を経験せずにいきなり心身症や不登校に

なることがあります汗

 

我が家の息子もそうでした。もともと息子は真面目ではありますが、

自分の好きなことがはっきりしている行動力のあるタイプ。

 

だから、小学校まではある程度、ありのままの姿でいられました。

 

ところが、中学受験を経て厳しい校風の学校に入学してから

いわゆる「過剰適応」を起こしてしまいました。

 

私も、息子が学校でやっていけるようにと

テストの勉強の進み具合や、宿題の確認など

必要以上に口を出していました。

 

そんな時、息子と先生との会話を目にする機会がありました。

先生と話すときの息子の様子があまりにもいつもと違うので

つい夫にその様子を相談したことがありました。

 

真っすぐに先生の目を見てはきはきと「はい!」「はい!」と

返事をしているのです。一見、大人は好印象を抱きがちなこの息子の行動に

私は何か違和感を覚えたのです。

 

息子は先生の指示や自分の「~べき」に対して完璧主義で、

先生が出した指示に従わない生徒がいると帰宅してからも

激しく嫌がっていました。また、そういったお友だちに

わざわざ直接注意するということもしていたようでしたガーン

 

もともと人が大好きで、好奇心も旺盛なタイプ。どうしても

注意が外に向いていたと思います。

 

自分の好きなことは話しますが、自分の感情や体調について

話すことはあまりありませんでした

 

そうやって最初は、馴染もうと必死になっているだけかと思いましたが、

だんだんと体調を崩すようになってきました。

 

5月、9月の時期に1週間ずつ頭痛と腹痛で欠席し、

その後も頑張って登校していましたが、提出物の遅れや

テスト範囲の間違いが起こるようになりました。

 

そしてついに1月に起立性調節障害で学校に行けなくなりましたふとん1

 

それまで、真面目に学校も塾も習い事もこなしていた息子は

そこから半年間の完全不登校、そしてもう半年間の五月雨登校を経験するのです。

 

もっと息子の状態に早く気づいていたらと悔やみました。

 

そこから発達の検査をして、発達の凸凹が分かりましたが、

だからといって対応策を示してくれるところはありませんでした。

 

こうして、私が発達科学コミュニケーションに出会うまで、

「回復をただ待つだけ」の生活がはじまりました。

 

起立性調節障害の社会(学校)復帰率は1年後が50%2~3年後が70~80%

大人になる一歩手前の自立や進学を控えたこの時期にこんなに時間がかかるのです。

 

では、このように過剰適応を起こす「よい子」タイプ

お子さんをどうやって早期に発見し、対策することができるのでしょう?

 

それにはまず、お家で自己肯定感を育てることが重要ですスター

 

ここは基本の部分になります。そのうえで、お子さんの様子を観察しましょう。

 

過剰適応のお子さんは自分の気持ちや体調に気づく力が弱い傾向にあります。

ですので、自分の不調にも気づきにくく、知らず知らずのうちに無理をして

心身症や不登校になることになります。

 

その前に出されているサインに気づいてあげるのが大事です。

 

提出物の遅れはないか、朝起きられなくなっていないか、

頭痛や腹痛はないか、イライラした様子はないかなどお家での様子に

目を配ってくださいウインク

 

それと並行して、お子さん自身に自分の気持ちに気づいてもらうことが

必要です。自分で感情や体調に気づかなければ、自己管理することは

できません。いつまでも無理をするまま人生を送ってしまうことになります。

 

お子さんの前に感情や体調を話題にした会話をしてお手本を見せましょう。

 

そうするとお子さんも自分の気持ちや体調に意識が向いてきます!

 

それから、過剰適応になるお子さんは、自分で決められないお子さんもいると思います。

そういったお子さんの場合は、日常生活の中での小さな選択をさせてあげましょう。

 

「ごはん?パン?どっちにする?」

 

そして選んだら、すかさず「ママもそれがいいと思ってた!」

肯定してあげてください。

 

このように小さな決断の繰り返しで、自分の好きなことに注目すること、

またそれを認めてもらえることで、だんだんと自信がついて自分軸を

取りもどせます。

 

また、完璧主義のお子さんは「べき」が強い傾向があります。ですので、

宿題や日常生活の中でのありのままの状態をほめ、「完璧にできなくてもOK」

「失敗も勉強のうち」と教えてあげましょう。

 

成果を前提とした褒めではなく、途中経過をそのまま認めてあげると

分かりやすいと思います合格

 

このようにして対応していくと、少しずつ自分の喜怒哀楽や体調の変化が

わかるようになり、自分の気持ちや体調に気づき、そこから自分をコントロール

していけるようになりますグッド!

 

そうすると、過剰適応を起こしてしまうのを防ぐだけでなく、

自分の感情を大事にしてより豊かな人生を送るということに

つながってくるのです花

 

このように、お子さんがより豊かな人生を送れるように、

お家でサポートしてみませんか?

 

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最後までお読みくださりありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世