高学年になって、学校から帰ってくるといらいらして、きょうだいに八つ当たりしたり厳しく接するお子さんはいませんか?それは、不登校や登校しぶりの兆しかもしれません。いち早く対応してお子さんの心の平穏を取り戻してあげましょう!          

学校から帰ってくると、あるいはすでに不登校のお子さんで、

きょうだいに厳しく当たるお子さんはいませんか?

 

イライラしてちょっとしたことでキレて怒り出す笑い泣き

少し騒いだだけで大きな声で怒鳴るガーン

 

そんなお子さんは、学校でストレスをためているサインかもしれません。

 

高学年になると、お友だち関係も複雑になってきます。

目くばせや暗黙の了解などの非言語的なメッセージを受け取ったり

話の合う仲間内でグループを作ったりと

コミュニケーションスキルもどんどん高度になっていきます。

 

ですが、発達凸凹のお子さんって、「空気を読む」のが苦手だったり

自分の興味のない話を聞いたりするのが苦手だったりしますあせる

 

また、衝動性があると思わずストレートにものを言ったり、

手が出たりということも起こります。

 

「特定のお友だちができない。」

「昼休みに仲間に入れてもらえない。」

 

そんな悩みを口にできるお子さんはこちらも対処のしようがあります。

 

ですが、発達凸凹のお子さんって、自分の気持ちをキャッチするのも

伝えるのも苦手なことが多いんです。

 

ですから、自分の気持ちに気がついて上手く対応するということができずに

仲間との関係をこじらせてしまいます泣

 

そして誰にも相談できないので、どんどん不安やストレスをため

自己肯定感を低下させていくんです。

 

外で頑張ってもうまくいかないことへの怒りがたまり

お家でちょっとしたきょうだいの振舞いに腹を立て

厳しく当たってしまうということが起こります。

 

うちの息子もそうでした。

 

中学校に入学し最初はうまくいっているようにみえました。

特に困った様子もないし、本人も多くを語らなかったので

学校でうまくやっているのだと思っていたのです。

 

ですが、日がたつにつれ、帰宅後の様子が変わっていきました。

 

下の子どもたちに厳しく当たるようになったのです。

 

もともと聴覚過敏がありましたが、

妹たちのさわぐ声に腹を立てたり

食事中の噛む音にもイライラしていました。

 

そして、かなり厳しく言い募るのです。

 

私はその都度注意しましたが、一向に

改善する気配はありませんでした。

 

それもそのはず…

 

息子は、学校でのストレスをうまく伝えられずに

家で怒りを爆発させていたのです笑い泣き

 

家庭の中の雰囲気も悪くなりますが、

本人もきつかったのではないでしょうか?

 

不登校になってからもそんな日々は続きました。

 

そんな時、私は発達科学コミュニケーションで学んだことを家で実践しました。

 

では、そんな時どうやって対応すればいいのでしょうか?

 

1.自己肯定感を回復する

 

お子さんは学校で自己肯定感を低下させています。

上手くいかずにピリピリとした感情のまま帰宅し

感情を左右している扁桃体があらぶった状態です。

 

ですのでちょっとした刺激で激しく反応しているのです。

 

まずできることは、お子さんの自己肯定感を回復すること。

 

家ではゆっくりと過ごさせて、好きなことをさせましょうニコニコ

 

お母さんの要求は封印して家が安心・安全な居場所になるように心がけましょう。

 

そのうえで、「頑張っているね」「疲れたでしょう」

ねぎらいの言葉をかけましょう。

 

さらに、お子さんの言ったことに同意したり感謝したりして

肯定的に関わってください合格

 

また、お子さんとの2人だけの時間を作って

買い物にいったり、散歩したりも効果的です。

 

そうすると、少しずつ感情が穏やかになってきます。

 

また、全面的に受け入れてもらえていると思うと

相談しやすくなり、困った出来事があったときに

対処がしやすくなります。

 

2.きょうだいが仲良くしているときにほめる

 

きょうだいが仲良くしているときに「仲良くてうれしい」

と声をかけてください。

 

そうするとだんだん、仲良くすることで注目されるという

ことが分かってきます。

 

さらに、「今日は仲良くできたから、おやつを一個多くするね」など

ごほうびと結びつけていい記憶にしてあげます。

 

そうすると、「仲良くすること」と「ごほうび」が結びついて

仲良くする行動が増えてくるのですグッド!

 

3.ディスタンシング

 

それでもうまくいかないときは、ディスタンシングです。

 

ディスタンシングとは距離を置くこと

 

予めみんなが落ち着いているときに、喧嘩の時のルールは決めておきます。

 

そのルールの中であれば、喧嘩が始まったときにも反応せずに

スルーします。注目しないわけです。

 

そして、落ち着いたときにすかさず、

「自分で落ち着けたのね」

「よくやめられたね」

と声をかけてあげてください。

 

そうすると、落ち着くほめられるという報酬が手に入るため

そういった行動をとれるようになってきます。

 

厳しく当たられたお子さんにはきちんと後でフォローを

入れてあげましょう。

 

お子さんの本当のストレスを理解して脳科学的なアプローチ

接することができれば、

好ましくない行動を減らすことができます。

 

皆さんも是非お家でサポートして

お子さんの気持ちに寄りそうようにしてあげてください。

 

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最後までお読みくださりありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世