明日でゴールデンウィークも終わりですね。ゴールデンウィーク明けはお子さんの不安が増す可能性が高いと言われています。その不安から登校しぶりを起こさずにまた元気に通えるようにサポートしてみませんか?   

 

目次

1.ゴールデンウィーク明けはなぜ

    登校しぶりがおこりやすいか?

2.登校しぶりになってしまうお子さん

3.登校しぶりを回避するために

       お家でできるサポート!

 

1.ゴールデンウィーク明けはなぜ登校しぶりがおこりやすいか?

 

 

みなさん、ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか?私は神様好きの息子のリクエストで伊勢神宮に行ってきました。思っていたよりも広くて荘厳。決して派手ではなく、厳かに森の中にたたずむたたずまいが、よりありがたさを感じさせました。

 

昔は50日間で362万人が徒歩や馬で訪れたほどのご利益のある神社。息子をはじめ、妹たちも、伊勢根付や組みひも、藍染めなど伝統工芸を夢中になってみて回りました。

 

ところで、ゴールデンウィークがあと一日で終わろうとしています。お子さんは元気に準備をしていますか?

 

この時期は、4月から新しい環境で緊張し通しだったお子さんが、ふわふわと浮かれた気持ちで休日を過ごし、またむくむくと学校への不安が起こりがちな時期なんです!

 

5月9月はお子さんが不登校・登校しぶりを起こしやすい時期。この時期を上手に乗り越えさせてあげて、お子さんが学校で過ごすエネルギーを養えるようにサポートが大切な時期です。

 

お家で心のエネルギーを回復して、学校へスムーズに通えるようにサポートしてみませんか?

     

 

2.登校しぶりになってしまうお子さん

 

 

ゴールデンウィーク明けに不登校になってしまうお子さんは実際にいます。なぜかというと、4月から約1カ月間、環境に慣れようと必死で走ってきた後の、長いお休み。

 

頑張っていた気持ちがぷつっと切れて、「あの環境でやっていけるかな」と漠然とした不安が出てくるんです。

 

そして、それを言語化できないのもお子さんの特徴。高学年になると少しずつ自分の気持ちを言えるようになりますが、小学校低学年のお子さんや発達凸凹のあるお子さんにとって、自分の気持ちを伝えるというのは至難の業。

 

いえ、自分の気持ちにすら気がついてないこともあるんです!

 

発達凸凹のお子さんに関していうと、自分の感情や体調を認知することが苦手なお子さんがいます。そういったお子さんは、自分で気持ちを把握する前に、体に影響が出てくるんです。

 

だから、お子さんからのSOSは、言葉で伝えられるものだとは思わないでください。往々にして体への影響として現れることの方が多いです。

 

そのため、お父さんお母さんがお子さんをよく見て、サポートをするうえで大事になってきます。

 

では、登校しぶりを防ぐためにどのようにサポートしたらいいのでしょう?

       

3.登校しぶりを回避するためにお家でできるサポート!

 

それには、いくつかあります。

 

◆休日は家でゆっくり過ごさせる

 

学校で頑張っているお子さんは、休日にまで「早く起きなさい」「勉強はどうなっているの?」など追い立てられると、リラックスできません。

 

ご家族は良かれと思って言っているのでしょうが、お子さんには負担になります。一方的に宿題をさせるというスタンスではなく、一緒に本を読んだり、「宿題お母さんにも見せて」など、一緒に取り組むというだけでお子さんのハードルはぐっと下がります。

 

できるだけお子さんのペースでゆっくりとリラックスできるように調整しましょう。

 

また、休日の予定を一緒に把握し、「お母さんは読みたい本があるからこの日に読むよ。あなたも一緒に宿題する?」などスケジュールを意識させるのも有効です。

 

◆お子さんの好きなことをさせる

 

お子さんは好きな遊びでリフレッシュします。好きなことというのは、楽しいだけでなく、お子さんの自信の回復ややる気の回復に大変役立ちます。

 

それに、ご家族が一緒になって取り組んでくれたり興味を示してくれると、ますます、自己肯定感につながり、お子さんのエネルギーを回復していきます。

 

それが、ゲームであっても、お子さんにとっては大事な遊び。そこを全否定されると、反発心だけが育ってしまいます。ゲームで得られるものもあるので、まずは、どんなゲームなのか一緒にやってみることをお勧めします。

 

      

 

◆よく観察する

 

お子さんは自分の気持ちすら気づいていないことがあります。ですので、お父さんお母さんがしっかり観察して、頭痛や腹痛、朝起きられないなどの症状が出ていないかよく観察してください。

 

発達凸凹のお子さんは自己理解が弱い傾向があります。お子さんが気づいていないところはお家の方のサポートが必須です。

 

◆体調・気持ちを言葉にする練習

 

そして、感じた変化をお子さんに言葉で伝えて、「自分の体調・感情に気づく」ように会話の中で教えてあげましょう。

 

例えば、

 

「お腹が痛そうね。少し休んだ方がいいわよ。」

「朝起きられないのは、体がきついからじゃない?」

 

などです。間違っても、

 

「そんなの気のせいよ。気合でなんとかなる。」

 

なんて思わないでください。

 

お子さんはSOSのサインを無視されると、自分でもそこに注意が向きにくくなります。自分で自分の感情や体調に気づくというのは大切な能力です。

 

ここがないがしろにされていると、自己理解ができないまま成長し、過剰適応などの状態に陥りやすくなります。

 

お家の方がお手本になって、体調や感情に気づくように会話で教えていきましょう。

 

このようにサポートすれば、休日のお子さんのエネルギー回復を助けます。

 

ですが、それでも登校しぶりが強い時は、思い切って休ませてあげてください。そしてしっかりと、学校で過ごしていける自信とエネルギーを回復しましょう。

 

ここで無理をすると、どんどんこじらせてかえって回復にかかる時間が長くなります。

 

登校しぶりはお子さんの大事なSOS。しっかり受け止めて、お子さんの成長をサポートしてあげてくださいね。

 

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最後までお読みくださりありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世