お子さんが可愛いあまりに、またお子さんの将来を思うあまりに、お子さんのすることなすことに口や手を出しているお父さんお母さんはいませんか?そのことでお子さんの成長を妨げているばかりか、二次障害になる危険性まであるんです!お子さんとのかかわりを見直して、お子さんの発達を加速させてあげませんか?               

 

目次

1.どこからが過干渉?

        私は違うと思うけど…

2.過干渉がもたらすお子さんへの影響!

3.過干渉をやめるためにする3つのこと

 

 

1.どこからが過干渉?私は違うと思うけど…

「宿題はいつするの?」

「次のテストはいつなの?もう勉強をはじめているの?」

「その服はおかしいから、こっちにしなさい!」

 

そんな風に思春期のお子さんに関わっているお母さんはいませんか?いいえ、私は過干渉じゃないわ、そういうお母さんもいらっしゃると思います。ですが、一度チェックしてみると意外と自分も遠くないなと感じるお母さんがいらっしゃると思います。

 

次のような傾向はありませんか?

 

・学校や病院でお子さんへの質問に対して、子どもが話す前に話し出す

・子どもが選んだ進路を尊重しない

・子どもの友達関係を決める

・子どもの服装を指定する

・子どもの問題ばかり指摘してほめない

 

こんな傾向があったら、もしかすると過干渉かもしれません。

 

そんなお母さんはご自分のかかわりをもう一度見直して、妨げているかもしれないお子さんの発達の機会をとりもどしてみませんか?

 

 

2.過干渉がもたらすお子さんへの影響!

 

このまま、自覚がない状態でお子さんの過干渉を続けていると、お子さんはだんだんと自己肯定感を低下させていきます。なぜなら、いつも自分のすることを否定されて、自分の選択を修正されるのです。

 

当然、自己肯定感が下がってくるでしょう。

 

また、いつも自分の選んだものを否定され、親の選択を押し付けられ続けていると、お子さんは「どうせダメなんでしょ」と自分から行動したり、考えたりする気持ちが低下し、無気力な状態に陥ってしまいます。

 

さらには、自分で考えるということをしなくなってしまうと、たとえ自分のことでも自分で決められなくなってしまいます。自分で考えて行動するとを妨げられて育っているため、大人になって社会に出てからもその傾向は続くことになります。

 

お子さんのために良かれと思っていても、特に思春期以降はアイデンティティ確立に向けた大切な時期。ここで「自分とは何ものか」「自分は何がしたいのか」という問いを考える時間がなければ、「自己理解」も深まりません。やがて人に合わせること、自分の気持ちを押し殺すことで社会に溶け込もうとするかもしれません。

 

こういった、お子さんが社会に出てから心身症を患ったり、うつ病になったりする可能性は十分にあるのです。

 

ですから、お母さんが気づいたときが、お子さんの自立をより促すためのサポートのはじめ時です。

 

思春期はお子さんの自立を助ける、最後のチャンスです。それを見逃さずにお家でサポートしませんか?

3.過干渉をやめるためにする3つのこと

 

①自己肯定感

まずは何といっても自己肯定感。これまで否定され続けて下がった自己肯定感をしっかりと取りもどしてあげましょう。

 

自信があるお子さんは発達します。逆に自信がないお子さんは発達しにくいのです。

 

これまで、つい要求ばかりが先に立っていたでしょうから、まずはお子さんへの要求量をぐっと減らして、ありのままを認める声かけをしてみましょう。

 

「朝の準備ができたのね」

「朝ご飯、食べたのね」

「もう歯を磨いたのね」

 

などありのままをほめることで少しずつ自信を取り戻します。

 

②お子さんに任せる部分を増やす

 

自己肯定感を取りもどしたら、お母さんとの信頼関係も回復している兆し。自信があると、自己コントロールができるようになってきます。そんなお子さんの姿を見ると、お母さんも少しお子さんと心理的距離をとることができてきます。

 

そうやって、お子さんが自分で決めて動く練習を繰り返していきます。

 

どうしても最初は決めることができないという場合は、日常生活の中の小さな選択をさせてあげてください。

 

「今日のおやつは、おにぎりにする?ピザにする?」

「今日の服は青にする?黄色にする?」

 

このように、どちらを選んでもいいような小さな選択をさせて、最後は必ず肯定する。そんな積み重ねで、確実に選ぶ力が身についてきます。

 

お子さんの成長とともにお母さんもお子さんを信じる力がついてきて、子育てが本当に楽になってきます。

 

③自分軸をつける

 

思春期以降のお子さんはアイデンティティ確立の大事な時期。ここで「自分とはなにものか」という問いを考えることが、お子さんの成長に不可欠な時期です。

 

ですので、お子さんの選んだものを尊重し、好きなことがあればそれにつきあったり、応援したりすることで、お子さんが自己を理解し、自分の意思で行動をコントロールしていこうとする力がつくのを助けます。

 

お子さんは自分の得意なものを尊重され、認められる経験を通して、自分を理解し、自分の意思で動くことを覚えていくのです。

こうして、自信を回復し、自分で物事を決め、行動をコントロールできたら、あとはお子さんが自分でどんどん成長していく土台ができあがります。

 

是非、お子さんとの距離感をほどよく保ちながら、お子さんの自立を助けるサポートをしてみませんか?

 

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最後までお読みくださりありがとうございました。

 

発達科学コミュニケーション

大下真世