『藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー』 藤田晋

日経BP社
藤田晋
発売日 2009年4月27日


満足度 ★★★★


この本は

「職場に不満がある人」

「部下の育て方に悩む上司」

「ベンチャー企業の考え方を取り入れたい経営者」

におすすめします。




「仕事が趣味よりも楽しい人」へおすすめする本。


「週110時間ということは、9時に出社するだろ、そして2時まで仕事する。それを平日5日間。あとは土日に12時間ずつ働くと110時間だ」
『渋谷ではたらく社長の告白』  藤田晋 より



週110時間労働。

サイバーエージェント創業時の、藤田社長の目標です。


はっきり言って、完全にブラック企業といわれる労働環境です。


しかし、私はこんなアツい人が大好きです。


なぜ藤田社長はここまで仕事にアツくなれるのか?


藤田社長の仕事の思いを書いたこの本は、

「今の仕事に不満がある人」

「仕事をもっと楽しみたい人」

「部下に仕事の面白さを伝えたい人」

に、ぜひ読んで頂きたいです。




この本のポイント


怒鳴られた時こそ前進しよう(P.10)

怒られた時に怖くなって立ち止まってはいけない。

動けなくなってしまったらそこで終わり。

怒られたときは、「これでまた一つタフになれる」と前向きに考えるほうがいい。


忙しい時ほど平常心とマイペース(P.13)

忙しい時ほどマイペースを保ち、一番大事な目標の確認をすることが大切。


効率よりも場数が能力を決める(P.53)

早く結果を出すためには場数を踏むこと。

量をこなすことで身をもって知ることができる。


力の抜き方が分かった時が伸び悩みの危機(P.59)

力の抜き方を知って勉強や努力をしなくなった時に成長は終わる。


できる人より志の高い人とつき合おう(P.65)

真剣にキャリアアップを考えるのなら、偉い人やできる人とのつながりよりも先に、仕事に対する志の高い人とつながることが重要。


「すべきでない」を決めれば成長は早くなる(P.92)

まずは何でもやってみて、早い段階で「やり続けるべき」か「打ち切るべき」かを判断すること。

ずるずるとやり続けるのは時間をムダにすることになる。


部下を盛大かつ頻繁に褒めよう(P.132)

人は褒められると、相手をがっかりさせてはいけないと思って、期待以上に頑張ろうとする。

褒め惜しみしないほうが絶対にいい。


アイデア出しはベテランの仕事(P.147)

若手にはアイデアのもととなる経験が少ない。

愚痴っているベテランや経営者こそ本当はアイデアを出せるはず。


情報共有の仕組み作りができる人は真に優秀(P.198)

仕事で得た貴重な経験や知識、ノウハウは自分だけの財産にするのではなく、他の社員にも伝えて共有することが大切。情報共有の仕組みを作れる社員は非常に優秀。


人を動かすのは言葉より環境(P.209)

どうしたら人は言うことを聞いてくれるのか。

人を動かすためのいろいろなテクニックを考えるよりも、まずは環境づくりを考えること。


ネーミングとスローガンに知恵を絞ろう(P.212)

必死に考えた心に残る言葉は、人を引きつける力が宿る。

言葉を考える仕事は、経営者として大事な仕事。


新聞は興味のないところから読もう(P.216)

興味のない、面白くない情報を読むことが新聞では大切。





何度も読み返したい本です。


アメブロを利用しているから書くわけではありませんが、若いビジネスパーソンは必携の本です。


『渋谷ではたらく社長の告白』 とあわせて読むと、より藤田社長のアツい思いと、成功するベンチャー企業の仕事の方法を、深く学ぶことができると思います。






この本から学ぶ教訓

仕事でブログ使って情報発信をしよう!



目次


第1章 職場に不満がある人に
第2章 成長速度を上げたい人に
第3章 円滑な意思疎通のために
第4章 初めて上司になる人に
第5章 自ら考え実現するために
第6章 今すぐ結果を出すために
第7章 オフにも成長するために