『だから速読できへんねん! ~脳のブレーキを解き放て~ 』 呉 真由美

生産性出版

呉 真由美

発売日 2009年3月20日


満足度 ★★☆☆☆


この本は

「本を速く読めるようになりたい人」

「思考スピードを早くしたい人」

におすすめします。





あなたが速読できない理由


速読を身につけると以下のようなすばらしい能力が身につくと著者は言います。


「成績が良くなる」、「集中力がつく」、「コミュニケーション能力がアップする」

「経営に役立つ」、「事務作業が速くなる」、「営業力がつく」、「危険を察知する能力がつく」

「時速150Kmのボールを打てるようになる」・・・etc


ほんまかいな?ちょっと誇張していないか?

という部分もありますが、本を速く読めるようになると人生が大きく変わることは間違いないです。


速読を身につけると、情報処理能力が高まり、自分の考えを素早くアウトプットできるようになります。

これは情報があふれる現代社会において、他者との差別化を図るための必須スキルといえるでしょう。




この本のポイント


一文字ずつ読まない(P.34)
「一文字ずつ読まなければいけない」
「一文字ずつ読まなければわからない」
と思っていると、脳の情報処理能力を発揮することはできない。
本はゆっくり読むよりも、一定のリズムを持って速く読んだほうが内容が良くわかる。


「読む」速さは「考える」速さ(P.52)
速読を行うことで、考える速さやイメージをする速さがアップする。
速読のトレーニングは、考えるスピードのトレーニングになる。


視野を変える(P.141)
速読は文字を点でとらえるのではなく、線や面でとらえる。
一文字ずつ読むのではなく、一行、二行とまとめて読むために、視野を広げる意識が必要。




残念ながらこの本だけでは速読はマスターできません。


通信教育や自宅学習だから速読できない(P.24)

適切なアドバイスをくれる人が必要(P.25)


この本では、速読のすばらしさと、なぜ普通の人は速読ができないのかを詳しく説明していますが、いざ速読をマスターしようと思うと、どうやら高いお金を払って著者のセミナーに参加しなくてはいけないみたいです。


ちなみに著者のセミナー は体験セミナーで1時間40分で5,000円。

講座 は16時間で128,000円です。


速読が16時間で本当に身につくのなら、128,000円でも高くはないのでしょうけど・・・。
私の考えとしては、速読は高いお金を払って講座にいかなくても、毎日本を読み続ければ自然とある程度のレベルまでは高めることができると信じています。


てっとり速く、本を速く読む技術を身につけたいのであれば、まず定番の『あなたもいままでの10倍速く本が読める』 をおすすめします。




この本から学ぶ教訓

本は速く読んだほうが理解できる!




目次


第1章 なぜ速読で一五〇キロバッティングができるのか
第2章 あなたが速読できない理由
第3章 脳を活性化する速読トレーニング
第4章 「あやしい」速読なんでも相談室
第5章 脳力開発のメソッド
第6章 速読マスターへの道