『なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術』 小室 淑恵

日本能率協会マネジメントセンター
小室 淑恵
発売日2008年12月24日


満足度 ★★★☆☆


この本は

「社員のモチベーションを上げたいマネージャー」

「生産性を上げる仕組みをつくりたいマネージャー」

「残業代を削りたい経営者」

におすすめします。





「時間の使い方は練習によって改善できる」

                 P.F.ドラッカー『経営者の条件』 より


だらだら長く仕事をやっていても社員は満足しないし、生産効率も悪い。

すばやく成果を上げて、すばやく帰る方がいいという事は誰もがわかっています。


しかし、現実的には、

「仕事が多すぎて帰れない・・・」

「上司の目が気になって帰れない・・・」

「目標数字が達成できていないので帰れない・・・」

などなど、様々な理由が邪魔してしまいます。


どのようにしたら定時に帰りながら、成果を出せるのか。

定時に帰る社風はどのようにつくればいいのかを、組織変革コンサルタントの著者が教えてくれる本です。


仕組みづくりに加え、早く帰ることの有用性を周囲に納得させるための方法まで収録されており、とても使える一冊です。





この本のポイント


「自分しかできない」を徹底排除(P.9)
限られた時間の中で仕事をうまく回すためには、「その人でなければできない仕事」を減らすこと。


「育て合う」を仕組み化する(P.12)
人に教え、人が育つと自分がラクになる。
これを実感させることで、社内に「お互いを育て合う」という雰囲気ができる。


「時間制約」がチームを変える(P.14)
時間制約があるからこそ、働き方が変わり、生産性が改善される。


業績悪化のときこそ「ワークライフバランス」(P.15)
ワークライフバランスは業績悪化時こそ有効。
付加価値で勝負しようと思ったなら社員は6時に帰り、勉強や読書をして成長する必要がある。


仕事の変化(P.42)
「早く・安く・大量に」モノをつくる仕事のやり方は既に通用しなくなっている。
今は、ひたすら残業をするよりも、優れた付加価値を短時間で生み出すことがビジネスの成功を決める。


「相乗効果」でチームの活力をよみがえらせる(P.58)
ワークライフバランスとは、
「仕事と生活の両方を充実させることで、結果としてどちらもうまく回るようになる」
という考え方。仕事と生活は相乗効果を生み出すものであり、相反するものではない。


「ITオンチ」は大きなハンディ(P.115)
マネジャーが基本的なITを使いこなせなければ、メンバー全員の時間を奪うことになる。






今は付加価値で勝負する時代。長く残業をしても無駄です。


この著者、とても美人ですよね。

ビジネス書の著者の中でも屈指の美人だと思います。


やはり、これは帰る時間が早いからなのでしょうか。


働きすぎると肌は荒れ、ストレスが溜まり、キレイさが失われるような気がしますしね。


プライベートの充実、家庭円満、美しさを保つためにも早く帰る方が絶対いいのです。


私自身、残業がデフォルトですので、この本の教えを活用することができれば、ブログの更新回数も増やせるはず・・・。


この本の教えを完璧に実践できるようになれば、人生が変わるかもしれません。





この本から学ぶ教訓

早く帰る方法を「仕組み化」しよう!






目次

第1部 今、「チーム術」が求められている理由
第2部 「チーム術」を実践する6ステップ・25のツール
6時に帰るチームをつくる!周囲を納得させる「18のQ&A」