- 合衆国再生―大いなる希望を抱いて/バラク・オバマ
- ¥1,995
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ダイヤモンド社
バラク・オバマ
発売日 2007年12月14日
和書(訳書)
満足度 ★★★★☆
オバマの考えをまとめた一冊
この本は
「バラク・オバマについて知りたい人」
「アメリカと世界のこれからを考える人」
「分厚い本が苦にならない人」
におすすめします。
2009年1月20日、アメリカ大統領として初のアフリカ系となる、第44代大統領バラク・オバマが誕生。
関連書籍はベストセラー、テレビや新聞でも毎日のように取り上げられ、日本でもちょっとしたオバマ旋風が起こっています。
「Change」(変革)
「Yes, we can.」(私たちはできる)
このフレーズは日本でもすっかり有名になりましたが、オバマ大統領は何を変革しようとしているのか。
そして、何とこれから戦うのか。オバマ大統領の考えや人柄を知る為に非常に重要な一冊です。
昨日、このブログで紹介した『ルポ 貧困大国アメリカ』 を合わせて読めば、アメリカが今抱えている問題がわかり、よりこの本の理解が深まると思います。
この本のポイント
大半の人は、仕事や育児に忙殺されて政治に多くの関心をむけていない(P.11)
共和党支持、民主党支持、信仰の有無、肌の色、そういったさまざまな考えをひとまとめにし、共通の理解の上に成果を築く、新しい政治が必要だ。
二大政党制の弊害(P.17)
この国は分裂している。いま問題なのは、政治の溝だ。
二大政党制の闘争のなかでは、
中間的な考えは弱さととらえられる。
見方なのか敵なのか、どちらかの陣営を選ばなければならない”二者択一”的思考から抜け出せなくなっている。
政治は相手を打ち負かすことに全力を尽くすスポーツとは違う。
バランスをとって共和党と民主党が歩み寄ることが必要だ。
エンパシー(共感)がもたらす利益(P.74)
人種的偏見、いじめ、労働者の搾取。
こういったことにたいして、
「あなたがそんなことをされたら、どんな気持ちがする?」
と母はいつもたずねた。
私の判断を導いているのは、この言葉だ。
どんなに価値観が違っていても、相手の目を通して世界を見ようとする義務が私にはある。
アメリカ経済の危機(P.171)
コスト削減と政府の縮小だけでは今のアメリカは中国やインドと競争できない。
・科学技術
・エネルギー政策
・低所得層を救うアイデア
・破綻した医療制度の改革
・格差社会の是正
どのようにすれば活力に満ちた自由市場と経済の安定を生み出せるか考え、私は人々の話を見逃さないようにする。
黒人も、白人も、ラテン系も、アジア系のアメリカもない(P.258)
生まれてから大きな人種関係の変化を見てきたし改善はされた。
しかし”改善された”だけでは充分ではない。
過去40年でさまざまな進展があったにもかかわらず、今なお、黒人労働者とラテン系労働者と白人労働者の生活水準には大きな溝がある。平等こそがこの国の未来につながると信じている。
イラク侵攻への反対表明(P.332)
「愚かな戦争」、「軽はずみな戦争」、「理念がない戦争」は支持できない。
イラク戦争の収集の方法はイラクからの「撤退」である。
アメリカは、自国の安全を脅かす緊急の脅威を排除するためでなければ、単独軍事行動を取るべきではなく、他国と協調を図り、国際的な行動をとるべきである。
「次に書く本もあんなに面白くなるかしら」
この言葉は、オバマ大統領が書いた一冊目の本を読んだ政治記者の言ったセリフとして、本の中で紹介されています。
(日本の)多くの政治家は選挙のときは大声を出して大衆の方向を向いていますが、当選して国会へ行くと、市民の声を聞かなくなってしまいます。
「大統領になった後でも、本を書いたときの彼の思いは変わらなかった」
数年後に、このように言われる立派なアメリカの大統領として、良い意味で彼が変わらず輝いていることを願います。
この本から学ぶ教訓
政治は「共感」が大切。
残念ながら日本でこんな本を出せる総理はでてこない
目次
第1章 二大政党制の弊害
第2章 共存するための価値観
第3章 憲法の真の力
第4章 政治の真実
第5章 再生のための政策
第6章 宗教問題
第7章 人種間のカベ
第8章 アメリカの対外政策
第9章 家庭と生活