夢は
空を飛翔(かけ)めぐり
オットセイの声も
聞いたような気になり
稚魚の群れは
海藻のようにゆらいでひかり
トンビは雲をつかみにゆく
地上はがらんとしていて
何もかもゆっくりしていて
澄んだ水色の空気を静かにのぞけば
愉快なミズスマシたちが泳ぎながら
海面にひかりの波紋をひろげている
(いいえ 違います じっくり見ると 違います そうそう あれはやんちゃな坊主どもです)
ぼろ屑のようなまるたんぼうに
三人の少年が
海賊気取りでまたがっている
波間をゆらひら
飛沫をあげて流れてゆく……
(あとからひかりが波紋をつくる)
ときおり賑わしく
お日さんの明るい目だまレンズのように
まるたごと つるつるひっくり返る
新鮮なインドのトム・ソーヤたち